セゾン投信・福岡での、運用報告会の出席体験談・その2

2011年2月11日(金曜日)、独立系の直販型投信会社では最も元気のある、セゾン投信の、個人投資家向けの運用報告会が福岡で開催されましたので、参加してきました。(運用報告会は全国各地で、毎年行われています)

その時の模様を、写真や図を交えながら、分かりやすくまとめてみました。

セゾン投信・運用報告会出席体験談@福岡・中野社長のお話しその1はコチラから


 


中野社長からのメッセージの続き

結論から言うと、上がらない要因はほぼ100%、為替の影響です。ほぼというか全部と言ってもいいですね、為替はユーロもドルも両方とも強烈な円高、これは皆さんもご認識されている通りだと思います。

ユーロにいたっては大下落をして、今112円ぐらいですかね、ドルも実は4月には94円台だったんですね、ここから81円まで一気に下がって円高になっていますから、これはもう十数%のインパクトあります。

ですから基準価額がそれだけで、十数%下がるということでありまして、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産構成の85%はドルとユーロで出来上がっていますから、この影響をまともに受けています。

それをもっと言うと、わざと受けています。・・・ちょっと言い方違うかな。わざとというか、ヘッジしてないんですね。あえて受ける構造を作っている。

それは長期投資という形で、長い時間かけて実体経済に乗って、果実を作っていこうという時には、これをやらないと意味がないということです。円でヘッジしちゃったら、円の成長しか取れなくなっちゃいますから、意味がない。

国際分散投資、徹底して地球経済に乗っていこうと思ったら、為替リスクはとって行かざるを得ないというのは、僕らの考え方です


(だんだん、話している事に熱がこもってくる中野さん)


ちょっとこの 1年2年の動きは、ある意味ではノーマルではないと思っています。為替の影響というのは大変甚大に、日本人としては受けていますので。ですから為替を見なければ、おおざっぱに言うと7%ぐらい資産価格は上がって、8%ぐらい為替の影響で、円高で下がって、結果マイナス1%・・・こういうふうに理解して下さい。これが1年の結果です。

ですから今年円高はどうなるの?っていうのが一つの、基準価額が戻るかどうかのテーマであることは確かです。これはさすがに上がりますとか上がりませんとか言いにくくて、為替については若干時間がかかるかも知れません。

それはアメリカが、あれだけドル札を輪転機回して刷りまくってやってますから、もう論理的に言えばドル安になる流れですね。ドル1枚の価値をドンドン下げているわけですから。日本は、日銀は全然刷りまくってないですから、円の価値の方がドンドン上がっていくというのが、理論的にはあるわけです。

ただ、そう理論的にも行かないのが為替の世界で、一つは世界の金融市場、投資マーケットのうちの圧倒的な比率がドルですから、投資という形でお金がリスク許容度を高めていく、つまり投資リスクの高い資産にどんどん入っていく流れでいくと、ある意味では必然的にドルにお金が集まるようにはなるだろうと、これが一つありますね。

ですから、もうちょっと長いスパンで、ここは見ていただきたいと思います。つまりドル円が100円という非常に居心地のいいあたりまで戻った時には、一気にすごいパフォーマンスが出ちゃうんですね、逆に言うと。何十%も、それだけで金融価格が上がっちゃいますので、これは良くも悪くも為替の円とドルとか円とユーロの為替の影響を非常に多く受けるファンドだという認識は、もしされていなければここでしていただきたいと思います。

それを許容できないということであれば、「ちょっと申し訳ないんですが」ということなんですけれど、これはぜひ何とか許容していただきたい。それが長期投資の基本的な、我々の考えでもありますので、それはちょっと申し上げておきます。

もう一つは、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは半分債券ですね。資産形成の達人ファンドは100%株式です。なのでパフォーマンスにそれだけの差があります。

結果的に1年を通せばギリシャショック以降下がった株式市場なんですが、そのあとの上げがあって、それから春先のいい相場もあって、トータルすると株式のリターンはそこそこプラスです。

資産形成の達人ファンドの方も為替の影響で約6%マイナス受けていますが、それを株式のリターンで相殺して、合計するとプラス7%という結果だったと、ご認識いただければと思います。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの動きは、要するに株と債券を組み合わせるという事で、値動きが小さいということです。ですからガーンと上がってくる時に、この二つのファンドを比べてしまったら、資産形成の達人ファンドの方が上がるんですね。

株式市場にお金が流れていく過程では、株がバッと上がる。そもそも株が上がるときは往々にして、債券から株に流れるんで、債券価格が下がるという流れですから、そうやってセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、マイルドな動きになるように作られているという事なんです。

その反対側で、例えばリーマンショックがあった2008年はどうだったかというと、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはマイナス35%と、すごいですよね。よくぞここまで下がったなと、本当に申し訳なく思いますが、このとき世界の株式市場のこの期間のマイナス幅って50%ぐらいなんですよ。




ですからセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドというポートフォリオにしていればこそ、30数%でそれが収まっているということもありますので、下がるときも下がらないし、上がる時もマイルド、これはぜひこの機会にご理解いただければと

ですから多分、景気回復の状況の時に上がりやすいのはこの資産形成の達人ファンドであると、構造的にはそういうイメージで作っているわけです。これは好きずきということですし、特に今まで投資の世界に関心がなかったり、やったことがなかった人にとっては、値動きが小さい方が気分も安心すると思いますし、そういうつもりでこの二つの商品 を開発しています。

2011年の見通しをもう一回サラッと言いますと、非常にいいです。それから日本の経済も、実は捨てたもんじゃないと思っています。今年は、日本の株式市場もようやく見直されるんじゃないかなと。運用業界から見ると、日本株というのはいわゆる万年割安といわれています。

つまり本当は価値があるはずなのに、すごく安く放置されていると、みんな言っています。外人も。それでもう何年も 万年安。何年も割安のまま放置されるのをバリュートラップとか、そういう言い方をするんですけど、だんだんみんな疑問に思ってくるんですよね。

確かに数字分析上は安いけど、これだけみんなが買わないって言うことは「本当に安いのかなこれ、なんか見方おかしいんじゃの?」と、こういうふうに思われてきたのが日本の市場ですね。

ですからよくPBRとかっていう言葉聞いたことありますよね。これはその会社の清算価値です。株を売って掛け算して実際はこの会社値段はいくら、それに対して株価自体が、会社の清算価値よりも安くなっちゃっている会社が山ほどある。明らかに割安なんですねデータ上は。

こういうのが放置されて来たんですけど、さすがにこの割安が見直される時に来ているなと思っています。僕がそう思うのは一つは今回の円高です。すごい円高ですから日本の企業みんなひっくり返るほど苦しんだのは確かだと思います。

ただし、この苦しみをたぶん、今回もそれなりに乗り越えちゃうと思います。おそらく想定為替を80円台前半に置いて、そしてそこでちゃんと利益が出るような、そういう体質を作ってきているんです。そうすると企業体力が強くなっちゃいます。

事実、日本でも失業率が全然減らないと、雇用に困っていますよね。新卒の就職ができないって困っていますけど、これが何かといえば、日本の大きな会社たちが、人件費を減らしているわけですよ。我々もみんな給料上がらないじゃないですか、ずっと。それは企業にとっては、もう必死の思いで、一番お金がかかる人件費を削って、ちゃんと利益が出る体質、これは生き長らえていく上でしょうがないという事ですね。

民主党は雇用を増やせだと、社民党もひどいこと言っていますけど、そんなこと言っていたって、会社が死んじゃったら意味がないですよね。だからそれは、企業側の論理とすれば、僕はフェアだと思います。だから人件費はアメリカの会社もそう、日本の会社もそうですが、ダーッ減らしていますよ。そしてもう一つ、設備投資もダーッと絞り込んで、みんなが絞り込んだから景気が悪いということです。

これは需給ギャップといわれている世界ですけど、要するに企業の設備投資が起きないから需要が起きなくて、みんなが供給過剰になってデフレになると、この最大の要因は企業の設備投資ですね。これもいい加減に、もう終わりという雰囲気が出てくると思います。

事実、今度の3月決算は、いわゆるポジティブサプライズ、すごくいい決算がビックリするほど出てくると思いますよ。海外に向けて勇気をもって行動している会社たちが、結構ドンドン良い数字を挙げています。それは今まで皆さんが、新聞見たりテレビで言われたりして、「もう駄目なのかしら、日本の経済はもう終わりね」と思っていたこととかなり違う結果が出てくると思います。

アメリカの企業もそうです、アメリカの企業はかなり良い決算がずっと今続いています。それからドイツにいたってはユーロ安の効果で、儲かって儲かってしょうがないんですね。だから絶好調なんです実を言うと。ですからアメリカを中心に、日本も元気になってくる、ドイツも元気、先進国主3カ国の経済は今年は強いですよ、と見ております。

一方で、去年までの成長の主役だった新興国の経済は、間違いなく踊り場にあると思います。それは中国の実態、インドの過熱した経済を見ればそのまま放置はできない、つまり金融引き締めという形で、お金をある程度絞り込んでいく。あるいはブラジルみたいにあまり通貨が高くなり過ぎると困っちゃうんで、外資の流入の制限を始めている。こういうことをすれば経済はある程度冷えていきますから、それはもう調整局面ということです。

中国なんかも今年二ケタ成長していますから、成長し過ぎなんですね。あんまり成長し過ぎるとインフレになっちゃう。インフレがあまりにも大き過ぎると、発展途上の国は、いわゆるエンゲル係数が高いですから、飯食えなくなっちゃうんですね。お金持じゃない人たちがあまりにも、もうニンジン1個も買えなくなっちゃった、みたいなことになって、そうするとチュニジアみたいに暴動が起きたりとか、こういう事を一番恐れますからある程度経済を冷やしていく。

これらは21世紀のグローバリジェーションが途絶えるわけじゃなくて、一つの踊り場で過渡期ですから、こういうものを乗り越えて乗り越えて、中国経済がもっと大きくなっていくわけですから、こういう事が繰返すということです

2011年で言えば、そういう形で新興国から先進国に成長のエネルギーはある程度シフトする形で、でも地球経済全体で見ればかなりいい環境で成長していくだろうと、投資家にとっても悪い環境じゃないと思います。すごく強気に見ておりますので 1年後を褒めていただけるか、嘘つきって言われるかちょっと分かりませんが、私はそう思っておりますので、まず皆様にお伝えして、一応元気になっておこうと思っています。

このあと房前さんにお時間譲りますが、その前に一つ。皆さんある意味、私共のメッセージに共感して長期投資を始めて下さった、長期投資、この長期投資って何なんだってことですね。長くやるのが長期投資、そういう意味じゃないんですね。

皆さん長期投資やりましょうよ」、っていうことは冒頭申し上げた通り、それは「本物の投資をしましょうよ」っていう意味です。あるいは、本物の資産運用という言い方をしても良いと思います。本物の資産を運用とは何か、これは経済活動の実需に裏打ちされた形で、投資をするということです

つまり我々が持っているお金、そのお金というものをどこに持っていくか、つまり経済活動を産業活動、事業活動の中に自分たちのお金を、血液として入れていくわけです。そしてその血液が下地剤として働いて、経済全体の成長と進歩のために支えとなって、結果として、成長して大きくなった経済からリターンでいただく。

こういう投資というのはつまり、我々自身がお金というものを通して経済活動に参加することそのものなんですね。、それが本物の投資なんですよ。これは青臭いことでもなんでもないです、本質です。

投資というのはそもそも、資本主義社会においては、そういう形で経済を支えていくために、お金という形で一人一人が経済に参加できる、その行為なんですよ。それをみんなでやりましょうと。だから我々、みんな何のために長期投資をしているか思い出して下さい。

自分たちの将来ですよね。自分たちの将来、あるいは未来に対してちゃんとした財産作りをしたい、経済的自立を図りたいということは、イコール未来に向けてお金を働きに出しているわけですね。未来って何かといったら我々の次の世代ですよね。次の世代がもっと豊かになるようにって思いを込めて、皆さん間違いなく、意識的にも無意識にもそういう事をしているんですね。

そういう形で豊かになってほしいというお金が、豊かになるために働いて、本当に豊かになった結果として将来にリターンで来るのが、財産作りそのものですから、この思いをずっと持ち続けていただきたいんです。これが長期投資の王道ですし、基本ですし、さっき申しあげた通り資産運用の本質です。

これを、僕は申し上げるために福岡に来たといっても、過言ではございませんので、これをずらしてしまうと相場に対して翻弄(ほんろう)されるようになります。逆にこれをちゃんとおなかに持っていれば、翻弄されません。ですからこういう会社を、僕は皆さんと一緒に作って大きくしていきたいと、この思いでやっておりますので、ぜひ引き続き末永く、よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。


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⇒次:セゾン投信運用報告会@福岡「房前さんのファンド解説・前半」


・・・房前さんの解説ですが、メチャメチャ分かりやすくて、楽しいです!! ひとりで感動してました、僕は。


 


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