セゾン投信・福岡での、運用報告会の出席体験談

2011年2月11日(金曜日)、独立系の直販型投信会社では最も元気のある、セゾン投信の、個人投資家向けの運用報告会が福岡で開催されましたので、参加してきました。(運用報告会は全国各地で、毎年行われています)

その時の模様を、写真や図を交えながら、分かりやすくまとめています。このページは引き続き、ファンドコンサルティングパートナーズ代表、房前督明さんの超・分かりやすいお話です。

セゾン投信・運用報告会出席体験談@福岡・中野社長のお話しその1はコチラから
中野社長のお話しその2はコチラから
セゾン投信運用報告会@福岡「房前さんのファンド解説・その1」


 


房前督明さんによる、ファンド分析その2

さっき言いました、それを続けることがこのファンドの約束ですから、これをもし外したような時があれば、それはそれでちょっとおかしいなって話ですけど、普通にやればこの通りになるんです。ということは、これからこの値動きを皆さんが許容できるかどうか。必ずこの間に入るんですよ。株がこうやって上がっていって債券がこうだったら、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの値動きはこの辺に行くなっていう話です。


(上着を脱いで、気合が入ってきちゃった房前さん)

だからこの値動きをつまらないって思うかどうか。でもこれはこれで、僕はすごくいいものだと、個人的には思っています。

数字で見ていただくと、上が年間収益率、これがリターンですね、これ年換算の収益率です。下が年換算標準偏差って書いてありますが、これが一応リスクだと理解をしておいでください。この数字が大きければ、リスクが大きいと判断をするっていうことです。




世界の株式が真ん中で、MSCIって書いてありますが、この3年半は年間でマイナス11.7 %です。債券ファンドは年間でマイナス2.9%、これ円建てなんで、為替の影響をもろに受けて、こうなっているっていうことですね。

で、リスクは株の方が24.8%です。債券は10.3%で、普通、債券の方がリスクが少ないと言っているのが、そのまま数字で出ていますが、それを足して2で割ったものがいくらかっていう話で、25と10を足して2で割ると15ですから、17ぐらいですよね、大体。

それと比較すると、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは13.7ですから、これはまさしく、この両方を組み合わせたことによって、リスクを軽減している効果が出ているということです。分散投資の効果が出て、リターンもそれなりのまん中あたりに、さっきのグラフで出ていたっていうのは、お分かりいただいたと思います。

この種のファンドって一番売れないですね、日本ではね。日本では一番売れないです、売る人が面倒くさがるからね、こんなのはね。(会場、笑)こんなの説明していたら、一人一人時間がかかってしょうがないんで、世の中の人は売らないんです。だからもうこの種のファンドって、どこも売れないんですけども、かなりメリットは高いと思います。

セゾンがこのファンドを作る時に、何か買わなきゃと思って、嫁さんに頼んだんですね、・・・買ってくれって。嫁さんは証券会社、私と同じ出身なんですが、株とか一切やらない人で、債券と国債と社債以外しか買わない人で、「あんたどっち買ったらいいの」って言われて、黙ってセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを選んで、そのまま設定来下がっていますけど、何も文句を言われずに、「ずっとそのままにしておき」って嫁さんには言っております。

これはこれで僕が思うに、そういう人にとっては、安心してやっていられるものじゃないかなと。ただ一方で、例えば僕みたいに、どちらかというとリスクを高く取りたいなって思う人なんかにとっては、もうちょっと値動きの激しいものを選ぼうかな、みたいな発想っていうのもあるのかもしれませんけど、その辺のところはさっき中野さんが言われたように、こういった特徴を良しとするかどうかっていう話です。

為替については、もうこの4年間ひどい。設定来、ドルは117円から始まって83円で、ユーロが155円から始まって111円ということで、これ割ってみたらびっくりしたんですけど、両方とも28.5%なんですよ、円高率ってね。それぞれ期中に値動きが違うのに、ファンドの設定来の期間を取ってみたら、ぴったり同じだけ円高になっているというのは、これは不思議だなと思いました。

円はかなり不思議な通貨です、そういう意味じゃ。要は円以外のものを混ぜても、分散効果にならないのです、基本的通貨って、今は円だけ。円と他の通貨、っていう戦いなんですよ。だから他の通貨がいくら入っていたって、結局これ一つと同じで、対円っていう形になっていますから。

3年半で29%ですよね、そうすると年間で7%から8%の円高ってことです。最近皆さんも、もしかしたらお買いになられているかもしれませんが、為替ヘッジつけた投信がだいぶ出ているのは、これ見る限り「ヘッジコストを払ったってまだいい」って思う人がいるのかもしれない。

為替ヘッジすると当然、費用を払わないとヘッジできないので、その費用がかかる。長期保有する場合には、そういった費用を払うのは損だという発想でやっているわけですけど、商品によっては、為替ヘッジをしてでもそれ以上円高になればその分損しないで済むでしょう、っていう発想もあるっていうことです。

それなので、そういった商品が出たりとか、通貨選択型とかがそのあたりを狙って作られていますが、長期保有する上で私自身は中野社長と同じ意見です、為替についてはね。ただこの4年間は、こういったかなりひどい状況でやっているということです。

それをまとめたものをご覧ください。為替の部分だけで1,600円と1,000円、合計で2,600円相当が、基準価額でやられているっていう事です。ただ、ファンドの部分はプラスになっています、おそらく。おそらくというか間違いなくプラスになっています、全部足すと。




それからもう一つ、非常に特徴的なことがあります。運用報告書の9ページを見てもらいたいんですが、これセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの期中の売買、及び取引きの状況っていうのがあります。これはこの1年間、このファンドで売り買いした状況の合計がのっているんですね。




見てもらうと分かる通り、売りゼロです。買いだけ。このファンドをずっと4年間続けています。こんなファンドって、見たことないです。要は売らなくて済んでいるっていうことです

このファンドって50対50じゃないですか、株式と債券の比率。例えば株が下がると、株の比率が40になったりするわけですよね。価格下がるわけですから資産が減るわけです。で債券が60になったりします。そうするとどうするかって言うと債券60を売って 株式40を買わないといけなくなるわけですね。そうしないと50対50に戻らないわけですから。そうすると債券を売るっていうことが、必要になるわけです、普通はね。

こういうのをリバランスっていいますけども、セゾンのファンドは、リバランスをする必要がないぐらい、資金が流入してきたっていうことです。要はここで売らなくても、株式だけ買っとけば良かったって話しです。

こういうやり方で、売らずに済んで、ずっと4年間来ていたっていうのは、これはこれですごく特殊なファンドです。私の勤めていた投信会社なんて、お客さんからの解約で売りたくなくたって売らなきゃいけないっていう、そんな事ばっかりでした。

皆さん私たちには「プロなんだから安い時に買って高い時に売りなさいよ」って軽く言うでしょう。だけど皆さんがやっていることって何かって言うと、高い時に買って安い時に売るんですよ。そうでしょう、だって売りたくなるのって、安くなっているから売りたくなるわけで、それって人には言ってるけど、自分たちはやっていること、真逆なわけなんですよ。

それでそれを、投信会社はやらされるわけですよ。だってお客さんから解約されたら、しょうがない。持っているもの売らなきゃいけないわけですからね。お金にしないといけないわけですから。これはだから、さっきこの資金の流入が、「日本一のファンドになるために必要不可欠だ」って中野社長は言っていましたけど、優先順位の第一番かどうか分かりませんけども、非常に大事なことは事実。

そうやって、運用にとっては非常に大きな影響を与えていることも事実だと思います。ですからこういったあたりも、他のファンドを見て、必ずどの投資会社も、ホームページ見るとそれぞれのファンドで載せないといけないルールになっていますから、気が向いたらちょっと他のファンドも見てやってください、同じ個所があるから。そうすると山ほど売っています。だからそんなもんです大体。

次が資産形成の資産形成の達人ファンドなんですが、これは「長期投資にふさわしいファンド選び、投資する」と。要は何がポイントかって言うと、選んだファンドが本当にいいファンドかどうか、っていうことですよね。そこをチェックしないといけない。




基準価額が左側です。MSCIはさっき言った、世界の株式のパフォーマンス。それでその差ですね。こうやって見てもらうと設定来は8%プラスになっています。トータルで、資産形成の達人ファンドは8%、ベンチマークに勝っているんですね。だからそれだけ見ても、まあまあいいファンドだってことなんですが、もうちょっと内訳を見てみようってことです。

そのうちファンドの寄与度が、一番右に書いてあります。それぞれのファンドの寄与度は、設定来で15%もあると。じゃあ、残りの7%はどこだろうなって話です。どこかがマイナス7%になっているんですね。ファンドが15%プラスで、差が8%ですから7%あるわけです。

この部分っていうのは、それ以外でかかっている信託報酬とかのコストとか、あとはもう一つは資産配分がちょっと、この3年半はマイナスに影響しているんです。

その中で、各ファンドトータルでは15%も、資産形成の達人ファンド全体に寄与しているっていうことで、これはまさしく組み入れたファンドは達人だったっていうことです。第1期から第4期まで全部、ベンチマークよりは上回っているわけですから、まさしくいいファンドを選んだっていうことが、対ベンチマークからは言えることは事実だと思います。

このファンドって、比較的自由な投資配分をしています。今、どんな投資配分になっているかが次です。右側が今見た世界の株式指数の地域ごとの割合です。左側は資産形成の達人ファンドの地域ごとの割合です。


運用報告書では、組み入れている8本のファンドの値動き、この1年間の値動きが書いてありますので、これを見てやってください。そうすると、1年間のこのファンドの値動きがどうだったかが分かります。個々のファンドを全てまとめて、セゾン投信に、計算してもらったのが次のデータです。




見てもらうと分かる通り、資産形成の達人ファンドは日本株のウエイトが非常に高い。だからこの3年半は、残念ながらここが足を引っ張っている。もう皆さん分かっていますよね、この4年間で一番どこの株が悪かったかって。間違いなく日本です。だから、この部分の割合の多かったのが、結局はこの差の7%のかなりを占めているにちがいないっていうわけですね。

でもこれって、運用者の、公に対する見通しの宣言なんですよね。だからセゾン投信っていうのは、私は中野社長がどう言うか分かりませんけども、今の状況っていうのは、ある意味では日本株は割安だと思って、さっきもそういう話ありましたが、今後のパフォーマンスは、おそらく日本株の方が良くなるんじゃないかと考えている、っていうことです。

その結果がどうかっていうのは、また来年ここでお会いした時に、「お前やっぱり駄目だったじゃないか」っていう話になるのか、それとも「去年のあれは本当に正しかったね」っていう話になるのかっていうことです。

だからこのファンドは、この二つがポイントだっていうことです。一つは組み入れているファンドがどうなの、という話し。それからもう一つは、この地域割についての違いが、プラスに働くんですか、マイナスに働くんですかという話です。だから両方プラスに働けばいいです。それはもう大変なことになります、このファンドはね。

最後に、世界の株式指数と基準価額のグラフを見てください。最初の2年間はやられていましたけど、途中で逆転して、そのあとちょっとずつですが、差が開いている感じなんです。だから私はこのファンドは、実はすごく美しいファンドだと。このグラフはすごく美しい。あんまり見ないですこういうグラフってね




皆さんも、いろいろな投信会社のファンドのグラフを見てみれば分かると思いますけど、なかなかお目にかかれないグラフで、今のところは褒めてつかわすっていう・笑。結果はマイナスですけどね。マイナスですけど、これって要はベンチマークが10,000円になったら、おそらく11,000円くらいになっている感じなんです

ただそれは、あくまで戻った時ですから、私も何とも、それは言いません。でもこういうのが、信用できる一つの証拠だと思います。ただ、これがずっと続くかどうかがさっき言った、運用方針だとか運用体制だとか、そういうものも踏まえて見てもらえれば、・・・去年は運用担当者もここへ来て話してもらいましたが、こうやって会社の人間の顔を見るっていうのは良い事だと思います。

そうやって運用者の顔を見て、この顔は信用できるかな、みたいなのも、皆さんにとっては本当に大事なことだと思います。そうやって見てやってください。そうじゃないと付き合い切れないですよね、やっぱり。やっているだけで滅入っちゃう相場の時もあるかもしれないけど、でもそうやって考えると、また別な発想は出てくるかもしれない。

最後に、それを数字にしたものです。資産形成の達人ファンドって、世界の株式に投資していますから、かなりリスクが高いって思われると思うんですが、世界の株式はさっき見たのと同じです。標準偏差が24.8%だったのに対して、このファンドって20%なんですよね。




これは瀬下君(運用担当者)なんかにも聞いたりしたんですけど、やっぱり組み入れているファンドが、比較的リスク度の低いファンドを組み入れているみたいです。ですからそういった結果が出ているんじゃないかと、彼は言っていましたが、それにしてもセゾン・バンガード・グローバルバランスはと比較してもらえれば、リスクは13%だったわけですから、当然こっちの資産形成の達人ファンドの方が高いです。

20%っていうことは約1.5倍はリスクがあるので、当然それぐらいの値動きの違いがあるってことです。だからその辺のところはそういうふうに理解をして、購入割合なり購入対象とか決めてもらえばと思います。このファンドがモーニングスターで五つ星になるのは、私は個人的にはすごく理解ができる値動きじゃないかなと思っています

ちょっと長くなっちゃって申し訳ないですけど、こんな感じで、このセゾン投信の二つのファンドについて総括をしてもらえればなと思います。どうもありがとうございました。


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セゾン投信を深く理解できる動画集



どうでした? メチャメチャ良く分かりますよね、房前さんの解説。会場の人たちは、一様に、感心してましたよ、房前さんのパートで

⇒次:セゾン投信運用報告会@福岡「質疑応答」


 


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