シュローダー日本ファンド・・・成績優良な中型株ファンド

シュローダー日本ファンドは、TOPIXベンチマークとする、日本の株式に投資できるアクティブファンドです。一般向けと投資一任口座(ラップ口座)向けは、野村證券で販売されています(一般向けはノーロードではありません)。

また、確定拠出年金向けとしては、野村證券の他にりそな銀行でも買い付ける事が可能です。投資一任口座と確定拠出年金(iDeCo)口座ではノーロードで購入できますが、それぞれの口座内での管理費用は別途必要になります。

シュローダー日本ファンド

名称 純資産総額 設定 販売先
シュローダー日本ファンド 46億円 1998-02-27 一般向け
シュローダー日本ファンド(確定拠出年金向け) 145億円 2001-11-22 確定拠出年金向け
シュローダー日本ファンド(野村SMA・EW向け) 142億円 2015-03-12 投資一任口座向け
シュローダー 日本ファンド(野村SMA向け) 98億円 2006-04-07


本ページでは、上記の4つのシュローダー日本ファンドに関して、中身は全く同一ですから、1ページにまとめて解説しています。

成績がかなり優秀な投資信託ではありますが、購入先が野村證券しかなく、買い付け時に3%もの高額な手数料を支払わねばならない点が気になります。


(2019年7月9日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


シュローダー日本ファンドの基本的な情報

このファンドの基本的な情報

項目 内容等
税抜信託報酬 ・一般向けのシュローダー日本ファンド:1.48%
・確定拠出年金向け:1.33%
・野村SMA・EW向け:0.79%(投資一任口座向け)
・野村SMA向け:0.83%(投資一任口座向け)
信託財産留保額 0.3%
運用期間 無期限
ファンド運用方式 ファミリーファンド方式で運用。
シュローダー日本ファンドのファンド運用方式
ベンチマーク TOPIX
分配金 設定来、3900円の分配、相場の調子が良い時に分配するようです。
(一般向けのシュローダー日本ファンド)
決算 2月と8月の24日(一般向けのシュローダー日本ファンド)
運用会社 シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社


このファンドのポートフォリオ

2019年5月31日時点で、以下のようなポートフォリオです。ベンチマークのTOPIXに対して、どの業種をオーバーウェイト(あるいはアンダーウェイト)にしているのかを表示してくれていて、分かりやすくて良いですね。

シュローダー日本ファンドのポートフォリオ


組み入れ銘柄数は、97銘柄となっています。TOPIXをベンチマークとしながらも、東証2部やジャスダック組み入れ銘柄に対して15%程度投資しています。このため、モーニングスター社の投資信託の分類としては、「国内中型バリュー」の扱いとなっています。



シュローダー日本ファンド、管理人の感想と評価

長期での運用成績は良好

では初めに、運用成績を確かめてみます。シュローダー日本ファンドと、ベンチマークTOPIXを比較した図が、下記になります。

本来は配当込みのTOPIXと比較しないと意味はありませんが、仮に配当をカウントしたとしても、ファンドの成績は大幅にそれを上回っていると考えられます。長期的に、非常に優秀な成績を上げているアクティブファンドと言えます。

シュローダー日本ファンドとベンチマークとのリターン比較


ただ、上記で基準価額とベンチマークのリターンの推移を見比べていると、配当をカウントした直近3年間のリターンは、ベンチマークと同等程度なのではないかと思います。

また、本ファンドはモーニングスターによると、現在は国内中型バリュー株ファンドに分類されています。ベンチマークは国内大型ブレンドに相当するはずですので、本ファンドのほうが小型株効果が発揮されて、上昇相場では大型株以上にリターンが出るはずです。

そういった事を勘案して、やはりTOPIXインデックスファンドと比較しておく事は必要です。過去3年のチャートを見ると、上昇相場では中型株アクティブファンドのリターンが冴えて、下落相場では大型株インデックスファンドが有利なようです。

シュローダー日本ファンドとTOPIXインデックスファンドとのリターン比較


アクティブファンドの将来のリターンがどうなるかは神のみぞ知る世界でもありますから、20年30年と超長期に渡っての投資が必要なiDeCoにおいては、余計な茶目っ気を出さないで、地味ながらもインデックスファンドに投資しておくのが良いでしょう。

シュローダー日本ファンドへの投資も悪くありませんが、値動きはかなり荒くなりますので、それに耐えられるような慣れた人でないと、下落相場では狼狽するかもしれません。



コストがリターンを削る事例

リターンついでに、4タイプあるそれぞれのシュローダー日本ファンドのリターンを比べてみると、以下のように、案外と差異が生じている事に気が付きます。

グラフでは、3年間でシュローダー日本ファンドは野村SMA・EW向けよりも、3.23%もリターンが低い事が分かります。これはけっこう、大きな差です。

シュローダー日本ファンドの全4タイプでのリターン比較


これらのファンドの中身は全く同一なのに(同じマザーファンドを通じて投資をしています)、これほどまでに差が出る理由は、ひとえにコストの問題だと考えらえます。

それぞれ、以下のような信託報酬となっていて、一般向けのシュローダー日本ファンドと野村SMA・EW向けは3年間で2.07%のコスト差があり、これがリターンの差になって表れていると考えられます。(ただし、残りの1%分の差の原因は不明です。)

一般向けのシュローダー日本ファンド1.48%
確定拠出年金向け1.33%
野村SMA・EW向け0.79%(投資一任口座向け)
野村SMA向け0.83%(投資一任口座向け)


とは言っても、投資一任口座は別途、高めの手数料を支払う必要がありますから、野村證券の中では、「帳尻合わせ」が出来ているとは思います。

上記の図は、あくまでも同一品質、あるいは同一ベンチマークの2つのファンドがあった場合、コストに注目するとリターンが増える可能性が大きいという点を申し上げたい訳です。投資規模が大きくなるにつれ、コスト差はリターンの絶対額に大きな影響を及ぼしますから、じゅうぶんに配慮して投資信託選びをしましょう。

なお、野村證券の一般の証券口座で買い求める場合は、信託報酬以外に、購入時に3.0%の手数料がかかります。このコストもかなり高く、これを支払うのも極力避けたいものです。



野村證券の過去のえぐい売り方が想像できる

目論見書を見ると、基準価額とベンチマークの推移だけでなく、純資産総額の推移も確認する事ができます。基本的に、次の項で示すひふみ投信のような優良な投資信託は純資産総額がほぼ右肩上がりで自然な増え方をするのですが、本ファンドはこのような状況です。

シュローダー日本ファンドの純資産総額


赤枠の辺りの資金の集まり方など、あまりにも不自然過ぎるほど急激です。しかも急に集まってからは資金は流出する一方です。恐らく野村證券の営業が投資信託の回転売買をする事で、手数料稼ぎをしているのだろうなと推測します。

高いコスト(購入時の手数料+信託報酬)のファンドを次から次へと乗り換えさせられたのでは、投資家の資金は目減りする一方です。たまったものではありません。



同じ中型株ファンドならば、ひふみ投信のほうが魅力的

ノーロード(手数料無料)の投資信託で、やはりTOPIXを参考指数にする中型株ファンドとしては、例えばひふみ投信が有名です。

シュローダー日本ファンドとひふみ投信とのリターン比較


ご覧のように、10年の年率リターンはTOPIXインデックスファンドよりもかなり良好なシュローダー日本ファンドよりも、明確に更に良好であり、それでいて値動き(=リスク)を示す標準偏差の数値はインデックスファンドよりも低くなっています。

つまり、3者を比べると最も低リスクハイリターンとなる訳で、しかも購入時の手数料がかかりませんから、小型株効果を狙った投資信託を買うのであれば、ひふみ投信のほうが断然良いでしょう。

ネット証券でひふみ投信を買い付ける場合は、ひふみプラスが同一商品になります。また、個人型のiDeCo口座では、「ひふみ年金」の名称で買い付ける事ができます。

しかもひふみ年金の信託報酬は0.76%ですので、長期的にはリターン確保に、より有利に働くものと期待できます。仮にひふみ年金にも投資してみたいという場合は、SBI証券のiDeCo口座を利用してください。



管理人おススメの確定拠出年金口座(個人型のiDeCo口座)

個人型のiDeCo口座は様々な金融機関で開くことができますが、ファンドラインナップや口座管理手数料を考えると、次の5社がベストです。

SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券イオン銀行(銀行を使う場合)

iDeCo・個人型確定拠出年金


参考管理人神推しの証券口座(一般の証券口座ならばこちらをご覧ください)


 


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