グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンドはダメすぎる

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム) は、2013年6月28日に運用が開始された、主として先進国のリートに投資するアクティブファンドです。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)


ベンチマークや参考指数が無いので運用手腕を判断できないという欠陥があるだけでなく、投資対象が極めて難解であり、ほとんどの投資家にとって理解不能なレベルです。

そして分配金の出し方も異常であり、コストも猛烈に高いことを考え合わせると、全くもって投資に値するような商品ではありません。もしもこういった商品に魅力を感じるとしたら、商品自体よりも、まずはご自身の頭の中がイカれている可能性が強いです。



(2018年5月28日修正)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。



 


グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)の基本情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますがSBI証券楽天証券では100円より積立購入可能。
信託報酬年率1.8712%(税抜)
信託財産留保額:0.5%
決算:毎月分配型(毎月17日)
償還日:平成33年6月17日(償還日が3年延長になりました)
運用:SBIアセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

最終的にiシェアーズ米国不動産ETFと、SPDRダウ・ジョーンズ・インターナショナル・リアル・エステートETFの2つのETFに投資。2018?4月26日時点の組み入れ上位銘柄や、国別構成比は下記参照の事。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)のポートフォリオ



グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド、管理人の感想と評価

この複雑さが理解できない人は決して買ってはならない

まず指摘したいのは、とにかく仕組みが複雑で、一般の人が広く資産形成に役立てる類のものではありません。この投資信託に、どこから収益が転がり込んでくるのか理解できない人は(管理人も含めて)、このようなファンドで投資するのは、もっての外です。

複雑さに比例するようにコストも異様に高く、仮に投資成績が良くても悪くても多大な費用を金融機関に吸い取られ、資産形成に非常に不利になります。

ファンドの愛称がトリプル・プレミアムとなっているのは、以下の通り、オプション取引のような複雑なトレードをファンド内で3つ行っているからです。

トリプルプレミアムという名称の意味


投資先のETFや通貨に対して、コールオプションの売りを行います。これは、株価等の上昇局面があると損失が無限に膨らむ一方で、下落があるとその一定分だけを利益に変えるものです。この制約の見返りに、オプションプレミアム収益を手にする事になります。

どうしてこのようなオプションプレミアム収益のようなものを獲得しに行かなくてはならないのかは、皆さんのような投資家が、とにかく分配金を沢山ねだるからです。プレミアム収益は獲得できますが、売買損失が出やすいという大きな問題を内包します。

そして通貨プレミアム戦略では、最近ではインドルピーを買い付けているように、高金利の通貨という、本来の投資先(リート)とはやはり全く関係ないものに投資(トレード)します。金利が高い通貨を買ったところで、通貨の価値が下がるので、意味は無いのですけどね。


見よ、この分配金の異常さを

では、プレミアム収益なども含めて、どの程度の配当収益を見込んでいるのか、チェックしていきます。上記の「トリプル・プレミアム」に、投資先ETFの配当利回りを足すと、以下、合計で実に27.5%もの「利回り」を得る事になります。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)の利回りの設計


凄い設計ですね。よくこんな事を考えつきます。そして、ファンド自体の分配金利回りは、驚愕の50%となっています。こんなに分配金利回りが高いファンドは、なかなかお目にかかれません。これは「凄い」というより、「呆れ果てる」レベルです。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)の分配金利回り


設計上の2倍の利回りで分配金を貰っているのですから、無理があるに決まっています。最近は分配金を3割減額したので目に付きませんが、1万口当たり100円の分配をしていた時には、分配金に対しておおよそ7割程度しか「収益」でカバーできていませんでした。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)の分配原資の内訳


この間、強引な収益は手にしていますが、その一方で、売買損失もコンスタントに計上しています。下記の半年間で、8260百万円の定期収益を計上しつつも、7549百万円の売買損失を計上しています(赤枠)。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)の損益計算


・・・という事は、本来だったらほぼプラマイゼロになりますから、あなたに分配金など支払ってははいけない事になります。

このように表面上は分配原資があるように見えて、オプション取引の損失を合算すると、全く利益など無かったというのがこの手のファンドの実態なのです。

その結果、グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)の基準価額は分配後、「前人未到」の2000円台という、失笑を禁じ得ないレベルにまで下がっています。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)の基準価額の推移


分配金が減額されましたから、このレベルで少し横ばいになるとは思いますが、それでもタコ足分配である事には変わりはありませんから、基準価額が上昇する事は考えにくいです。

つまり、今までの分配金を利益だと勘違いしていた素人投資家は、もしもその分配金を全て生活費などに注ぎ込んで使い果たしてしまったとしたら、残りは5年で5分の1ほどに減った投資元本が残されるのみになります。

妙な投資信託に資金を投じたばかりに、急激に大幅に財産を減らしてしまった事になり、ご愁傷様と言うほかありません。ご自身のファイナンシャルリテラシーの低さを呪い、そして今からでも良いので、勉強して欲しいなと思います。


ありていに言うと、2つのETFを買っているだけの投資信託

もう一度、グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(愛称:トリプル・プレミアム)の基本的情報の欄を見て頂きたいのですが、販売用資料の偉そうな能書きとは裏腹に、誰でも買えるような海外ETFを買っているだけの投資信託です

2つのETFのうち、iシェアーズ米国不動産ETFは別途ETFサイトにて解説していますので、参考になさってください。これと、iシェアーズ 先進国(除く米国)不動産 ETFの2本を買えば、わざわざ猛烈に高いコストを支払って、本ファンドなどを買う必要はありません。

2本の海外ETFを通じて、米国を中心に日本も含めた全世界のREITに投資できる低コストのインデックスファンドとしては、EXE-i グローバルREITファンドが有ります。信託報酬は驚きの8割引きの、たった0.34%です。

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプルプレミアム)とインデックスファンドとのリターン比較


両者を比較すると、圧倒的にEXE-i グローバルREITファンドのほうが上かなと思っていたら、直近3年ではほぼ同等でした・苦笑。(参考までに、2013年~2015年にかけては、EXE-i グローバルREITファンドが圧倒的に勝利しています)

それにしても、株価の値動きだけでなく、通貨まで入り込んでの基準価額ですから、恐ろしくボラティリティが高くなっていますね。素人投資家がこのような値動きの大きさに耐えられるものなのか、どうも疑問に感じます。


良質のファンドを自分の手で「毎月分配」にすることが可能です

以上、グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプル・プレミアム)のような無茶苦茶なファンドを見てきた訳ですが、かように運用の酷い投資信託をわざわざ買わなくても、毎月の分配金を入手する事が可能です。

EXE-i グローバルREITファンドをSBI証券で購入し、投資信託・定期売却サービスを利用すれば、過剰分配にならないように、自らの手で毎月一定額を取り崩す事ができます。

おおよそ配当の範囲内で分配を行っていけば、理屈上は永遠に投資元本を痛めることなく分配を続けられますので、どちらが良いかは考えるまでもありません。

投資というのは、複雑になればなるほど多くの問題が見えなくなります。金融機関からするとそれが「目的」であり、そこから投資家のお金をむしり取っていこうとしている訳で、少なくともそのような「意図」を見抜けるようにならないといけませんね。



グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)の購入先

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプル・プレミアム) は、以下の証券会社にてノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券カブドットコム証券マネックス証券SMBC日興証券ほか


あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る