クソの役にも立たなかった新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド

当サイトの管理人の個人的な感想ですけど、みずほ証券は、一般市民を馬鹿にしたような酷い内容の投資信託を多数売り出していますね。

このページで紹介する新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)も、みずほ証券が熱心に販売をしていた、「怪しい投資信託」です。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の紹介


そもそも、ノーベル賞を受賞した経済学者を全面に押し出してセールスする辺りが、特にブランドや名声に弱い、日本の初心者投資家をカモにしようと思っている魂胆が丸見えです。

ちなみに、設定時点で631億円もの資金を集めていた、超人気ファンドです。中身の分からないものにいきなり投資するなど、困ったものです。。。(現在の純資産は11月末で140億円です。どうせ、みずほ証券の乗り換え営業で減ったのでしょう。)

(2019年1月4日)



 


新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の基本情報

購入手数料:3.0%
信託報酬:年率1.59%(税抜き)
信託財産留保額:0.2%
運用期間:2025年3月7日 (設定日:2015年4月7日)
運用会社:新光投信株式会社

まず第一に、投資信託を買うだけで3%もの高額の手数料を抜き取られる時点で、アウトです。スタート時点で3%も低い位置から投資スタートですからね。

あなたは投資で3%なんて小さいと思いでしょうが、2019年1月4日の時点で、日経平均株価が600円も暴落するのと同じだけのインパクトのある手数料ですから、手数料のかかる投資信託は罪深いです。

高いコストは、その分投資家のリターンを確実に削ります。「コストが高い分、運用成績が良ければいいじゃん」と思うかもしれませんが、そんな投資信託は皆無に等しいのが現実です。



インテリジェントな戦略に魅了される投資家が多数発生か?

販売資料が美しくて、概念的な利点ばかり強調されている投資信託は、営業マンの売りつけが非常に強くなりますので、大いに気をつけてください。

ファンドの実際の中身ですが、主な投資対象は国内の株式および株価指数先物取引(デリバティブ取引)です。デリバティブ取引を利用する辺りで、ダメな成績になりそうな予感が漂ってきます。

そして最大のポイントは、ロバート・シラー教授の理論を元に開発された手法です。個別銘柄の選定自体は、相対的に株価が割安で、上昇期待が高い銘柄を選定するわけですから、とても平凡な内容です。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の銘柄選定プロセス


セールストーク的には「セクター・アロケーション戦略」と「リスク・コントロール戦略」が重要なポイントとなりそうです。


【セクター・アロケーション戦略】

公益事業、生活必需品、金融、素材、情報技術、ヘルスケア、エネルギー、一般消費財・サービス、資本財・サービス、電気通信サービスの10セクターの中から、相対的に割安な4つのセクターに投資する戦略です。


【リスク・コントロール戦略】

短期的に大きく下落する際には株価指数先物取引を利用する事で、実質的な株式組入比率を0%に引き下げる戦略です。リスクを回避するという訳ですね。ただし移動平均線をシグナルに利用しているために反応が大きく遅れると思うので、正直イマイチのような気が致します。


新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の運用手法



シミュレーションデータは都合の良いように加工できるため、信じてはならぬ

バックデータを利用したシミュレーションにも、非常に注意が必要です。高度な数値計算を利用するような運用手法は、過去のデータを利用すると、いかようにも素敵な成績を作り出す事ができるからです。

例えばセクター・アロケーション戦略を利用すると、2008年度末から2014年度末までの過去6年間で、参考指数であるMSCIジャパンインデックス(配当込)を、23%も凌駕するとシミュレーション結果が出ています。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の過去のリターン


この戦略に加えて、リスク・コントロール戦略を併用すると、最終的に参考指数よりも82%程度成績が良いと主張している訳ですね。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の過去のシミュレーション


これらの数値は、あくまでも過去6年間のバックデータを利用して、一番成績が良くなるように調整した結果でしょう。営業の資料とは、普通そのようなものです。

このような、バックデータを利用していかにも将来の運用成績が良くなるような資料を作り出す投資信託は、過去にもたくさんありました。が、この手の投資信託でバックデータ通りに行くような美味い話は無いと心得てください。これは完全に、後出しじゃんけんです

そして、運用開始から3年経過したので、実際のところ、セクター・アロケーション戦略とリスク・コントロール戦略が上手く機能して、バックデータにあるようなMSCI日本指数に勝利できたのかどうか、確認してみましょう。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の実際の運用成績


結果はご覧の通り、MSCIジャパン指数がプラス4.87%のリターンを出しているのに対し、新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)はマイナス3.1%と、8%近くも大きく負けていて、惨敗と言って良いでしょう。

信託報酬がわずか0.159%で、TOPIXに連動する超低コストの<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドと比べても、約7%の大敗北です。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の信託報酬の3年間の累計の4.77%よりも更に負けが込んでいるのですから、コストの分以上にヘボい運用しかできなかったことになり、甚だしいボッタクリファンドと言えそうです。

だいたい、リスクコントロール機能付きを謳っていながら、下げ相場となった2018年の単独で見ても、MSCIジャパン指数やインデックスファンド以上に下がっています。

新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)のリターンが酷い


目論見書には以下のような事が書かれていますが、全くリスクを低下させる事など出来なかったわけで、「金返せ!バカヤロー!」と怒鳴りつけたくなる人もいる事でしょう。




先に示した実績データによると、リスクを表す標準偏差の数字は、過去3年でインデックスファンド以上に数値が大きくなっており、リスクコントロール戦略が全くの不発に終わった事を顕著に物語っています。

何か凄い仕組みを使って市場の平均値よりも高いリターンを出してやろうという企ては、たいていは失敗に終わります。特に新光シラー・ケープ日本株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)の失敗は酷いものだったことになります。

このようなダメすぎるアクティブファンドを回避する最善の策は、全く運用実績の無いアクティブファンドなど、絶対に買わない事です。

アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てない現実があるのですから、それを知った上でアクティブファンドに投資をするのは、よほどの手練れか、あるいは相当な馬鹿か、そのいずれかだと思われます。


 


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