住友生命のiDeCo・・・個人型はOKだが、企業型は許せんレベル

本ページでは、住友生命が展開している個人型iDeCo企業型iDeCo(スミセイDC総合型プラン)について、その中身を詳しくチェックしています。

iDeCo(イデコ)を制する者は人生を制する!」・・・住友生命にiDeCoでお世話になったとしたら、あなたの人生は住友生命に制御される状態になります。

今回調査した時点においては、住友生命のiDeCoに関しては、善悪がハッキリと同居している状況と言えます。今後の改善を要求したいですが、今のままならばあまり信用ならない会社だと言えそうです。

住友生命のiDeCo


(2017年1月23日追加)


本ページに記載した内容の目次になります。上から順番にご覧いただくほうが分かりやすいとは思いますが、お時間の無い時などは、関心のある部分に直接飛んでください。


住友生命の個人型iDeCoの商品ラインナップは、良心的で素晴らしい←必見コンテンツ
一転して、住友生命の企業型確定拠出年金は、著しいボッタクリ←必見コンテンツ
住友生命の個人型iDeCoの、口座手数料の確認
確定拠出年金を今後も利用したい場合の対応について


 


住友生命の個人型iDeCoの商品ラインナップは、良心的で素晴らしい

まず最初に、住友生命の個人型iDeCoの商品ラインナップを確認してみます。以下の表の通りで、多くの各資産クラスに、超低コストの三井住友インデックスファンドシリーズが含まれていて、アクティブファンドは必要最低限であり、大変良心的だと思います

以下、数字の赤文字の部分のファンドが、長期投資に値する低コストのファンドです。J-REIT以外は、全て良質のインデックスファンドでで用を済ますことができます。(⇒参考:インデックスファンドとアクティブファンド

http://www.sumitomolife.co.jp/lineup/select/other/defined/


(信託報酬は税込み、区分はI=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬 運用会社
日本株式 I 年金インデックスファンド日本株式(TOPIX連動型) 0.18252% 日興アセットマネジメント
A 年金積立Jグロース(DCJグロース) 1.50%
A フィデリティ・日本成長株・ファンド゙ 1.6524% フィデリティ投信
A 三井住友・バリュー株式年金ファンド 1.4040% 三井住友アセットマネジメント
先進国株式 I 三井住友・DC全海外株式インデックスファンド 0.2700% 三井住友アセットマネジメント
新興国株式 I インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.5940% 日興アセットマネジメント
日本債券 I 三井住友・日本債券インデックス・ファンド 0.1728% 三井住友アセットマネジメント
先進国債券 I 三井住友・DC外国債券インデックスファンド 0.2268% 三井住友アセットマネジメント
新興国債券 I インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券 0.5616% 日興アセットマネジメント
国内REIT A 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 1.0260% 野村アセットマネジメント
外国REIT I 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.3024% 三井住友アセットマネジメント
バランス型 I DCインデックスバランス(株式20)
DCインデックスバランス(株式40)
DCインデックスバランス(株式60)
0.1836%
0.1944%
0.2052%
日興アセットマネジメント
A SMAM・グローバルバランスファンド(機動的資産配分型)(資産配分おまかせくん) 0.6372% 三井住友アセットマネジメント
野村DC運用戦略ファンド(マイルド)(ネクスト10マイルド) 0.6480% 野村アセットマネジメント
保険 スミセイDCたのしみ年金5年
スミセイDCたのしみ年金5年
住友生命保険
預金 三井住友銀行確定拠出年金定期預金(3年) 三井住友銀行


 


一転して、住友生命の企業型確定拠出年金は、著しいボッタクリ

引き続いて、住友生命の企業型確定拠出年金のファンドラインナップを見てみます。個人型のiDeCoとは真逆で、長期的に資産形成をするのに、著しく高コストで不利な、いわばボッタクリとも言えるレベルの投資信託がずらりと並んでいます

バランス型のファンドの全てもアクティブファンドというのが酷いですし、REITや新興国債券に至っては品揃え自体が存在せず、適当な仕事ぶりに呆れます。住友生命には、直ちにこの酷い現状を改善していただくことを強く望みます。


(信託報酬はこちらは税抜き、区分はI=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬 運用会社
日本株式 I 三井住友・日経225オープン 0.60% 三井住友アセットマネジメント
A 三井住友・DC日本株式リサーチファンド 1.3% 三井住友アセットマネジメント
A フィデリティ・日本成長株・ファンド゙ 1.53% フィデリティ投信
先進国株式 A 三井住友・グローバル株式年金ファンドAコース(為替ヘッジあり) 1.5% 三井住友アセットマネジメント
A 三井住友・グローバル株式年金ファンドBコース(為替ヘッジなし) 1.5% 三井住友アセットマネジメント
新興国株式 I インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.55% 日興アセットマネジメント
日本債券 A 三井住友・日本債券年金ファンド 0.5% 三井住友アセットマネジメント
先進国債券 A 三井住友・DC外国債券アクティブ 0.75% 三井住友アセットマネジメント
新興国債券 なし
国内REIT なし
外国REIT なし
バランス型 A 三井住友・年金プラン30
三井住友・年金プラン50
三井住友・年金プラン70
0.9%
1.1%
1.3%
三井住友アセットマネジメント
SMAM・グローバルバランスファンド(機動的資産配分) 0.59% 三井住友アセットマネジメント


では、上記にラインナップされているファンドの運用成績を見てみましょう。運用会社のウェブサイトに行って資料を確認すると「中長期的にベンチマークを上回る運用成績が目標」である旨、書かれています。果たしてそれは本当の事なのか、チェックします。


日本株の投資信託について

ここでは、住友生命の企業型確定拠出年金にラインナップされている3つのファンドと、アクティブファンドならば比較されてしかるべき、TOPIX(配当込み)指数と比べます。(日経225オープンは本来TOPIXと比較できないので、あくまでも参考です。)




過去3年のリターンを見ると、ラインナップされている2本のアクティブファンドの運用成績はTOPIXに明確に劣り、さらには指数をベンチマークとするインデックスファンド、SMT TOPIXインデックス・オープン(信託報酬0.37%)にも大きく負けています。

住友生命の企業型確定拠出年金にラインナップされている日本株アクティブファンドは、全く利用価値が無いと判断できます。(フィデリティ・日本成長株・ファンド゙については、設定来ではベンチマークを大きく上回りますが、ここ数年は低迷しています。)


先進国株の投資信託について

次に、先進国株式です。三井住友・グローバル株式年金ファンドBコース(為替ヘッジなし)の運用成績を、ベンチマークのMSCIワールドインデックス(配当込み)と比べます。




どうしようもないほどの負けっぷりです。もはやインデックスファンドとの比較グラフを掲載しなくても、容易にそのダメさ加減が想像つきますね。なおAコース(為替ヘッジあり)についても、全く同様のしょうもない運用成績になっています。


日本国債の投資信託について

日本の国債に投資する場合、ただでさえ金利が猛烈に低い中、信託報酬を年率で0.5%と、一昔前の日本株や先進国株インデックスファンド並みのコストを抜いてしまったら、まずベンチマークには勝てないだろうなと思います。




外国債券の投資信託について

酷いですね~~・笑。ベンチマークを中長期的に安定的に上回る事が目標なのに、「安定的に」下回り続けています。全く投資する意味がありません。




外国債券については、可哀想ですがインデックスファンドとも、リターンの比較をしてみましょう。当サイトでおすすめインデックスファンドにも「認定」している、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬0.17%)と比較です。

ついでに、三井住友・DC外国債券アクティブを運用している三井住友アセットアロケーションの、「三井住友・DC外国債券インデックス」という、似たようなネーミングのインデックスファンドとも比較してみました。




結果は、「安定的にインデックスファンドを下回り続ける」運用成績です。自社の運用するインデックスファンドにも勝てないのに、確定拠出年金にラインナップするなんて、いったい何を考えているんでしょうね。(ま、お客からお金取る事を考えてるのでしょうが。)


REITへの投資について

そして、REITに関しては、国内外ともに、品揃えすらありません。REITは無くても良いと言えば良いのではありますが、やはり分散効果は期待できるので、資産の一部を振り向けるのは間違いではありませんから、「商品無し」というのはやめて頂きたいですね。


バランス型の投資信託について

これもまた、コストが高いアクティブタイプのものばかりで、どうしようもありません。各資産をどのように配分したら良いのか分からない人は、バランス型を選ぶ人も多いのではないかと思います。

その時に、1%前後ものコストが取られるというのは、ちょっと残念すぎます。30年経過したら30%ものコストを元本から抜かれることになるのですから、典型的に買ってはいけない投資信託と言えます。

SMAM・グローバルバランスファンド(機動的資産配分)に関しては、まあギリギリ許せるかな、とは思いますが、念のためにベンチマークとの対比をチェックしてみたところ・・・ぜんぜんダメダメファンドじゃないですか。全く使えません。

特に直近1年あたりを見ると、機動的に資産配分の変更をする事によって、余計にベンチマークに引き離された酷い成績になっています。困ったものです。





住友生命の個人型iDeCoの、口座手数料の確認

住友生命の個人型iDeCoを利用する場合、上記までに解説した投資信託の信託報酬以外のコストとして、次の通りの個人型iDeCo口座の利用手数料が発生します。住友生命の手数料体系は、全体としては比較的安めの部類に入ります。

加入手数料(初回のみ) 管理手数料 受給時の手数料
加入者
(積み立て中の人)
運用指図者
(積み立て終わった人)
2777円 480円/月 377円/月 432円/回


しかし、個人型の良質なラインナップを見ても、企業型の酷い中身を知ってしまうと、本当に住友生命は信用できるのか疑問に感じてしまいます。

個人型iDeCoの資料請求をすると、対応してくれるのは住友生命のおばちゃん(失礼、セールスレディ)ですよね。もしかして個人型iDeCoは単なるフロントライン商品にすぎず、対面した営業の人から生命保険を売りつけられるのではないかと、怖くなってきました。



確定拠出年金を今後も利用したい場合の対応について

企業型iDeCoを利用せざるを得ない場合は、会社に労働組合がある場合は組合と協議のうえ、会社に対して、運用者が不利にならない品揃えを要求しましょう。

組合が無い場合は、企業型iDeCoの管轄の部署に要請してみてください。そしてせめて、各資産クラスにインデックスファンドをラインナップするように要請してみて下さい。(コストの低いものと表現しないで「インデックスファンド」と表現するようにしましょう。)

それと同時に、今回チェックしたラインナップは明らかに投資家の不利益に直結する重大な事態ですから、iDeCoを管轄する厚生労働省と、金融商品を管轄する金融庁に対して、業者を指導するように要請すべきだと考えます。

厚生労働省の問い合わせ窓口
金融庁に苦情を申し立てる事の出来るページ


個人型iDeCoについては、既に住友生命で運用を開始したという事であれば、継続してコストの低い投資信託を利用するスタンスで良いでしょう。逆に今後検討する人は、より口座手数料が安くて、やはり良心的な商品が揃っているSBI証券楽天証券が良いでしょう。

参考:良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較


 


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