スルガ銀行のiDeCo・・・口座のコストは良いが、商品はイマイチ過ぎる

スルガ銀行の企業型iDeCoのラインナップの情報ををお持ちの方は、こちらから管理人までご連絡をお願いいたします。情報をお寄せいただければ、スルガ銀行の企業型iDeCoについても具体的に評価してまいります。



本ページでは、スルガ銀行が展開している個人型iDeCo企業型iDeCoについて、その中身を詳しくチェックしています。現時点では、個人型iDeCoの情報のみを掲載しています。

iDeCo(イデコ)を制する者は人生を制する!」・・・スルガ銀行のiDeCo口座は、良い面とイマイチな面の両方が同居している状況です。総合的に考えると利用するような口座とは言えず、他の金融機関を検討したほうが良いでしょうね。

スルガ銀行のiDeCo



(2017年6月12日追加)


本ページに記載した内容の目次になります。上から順番にご覧いただくほうが分かりやすいとは思いますが、お時間の無い時などは、関心のある部分に直接飛んでください。


スルガ銀行の個人型iDeCoラインナップをまず確認してみる←必見コンテンツ
肝心のインデックスファンドは、高コスト過ぎて残念な状態
ラインナップされているアクティブファンドについての見解
スルガ銀行の個人型iDeCoの、口座手数料を確認
スルガ銀行上よりも有利な金融機関の検討しよう


 


スルガ銀行の個人型iDeCoラインナップをまず確認してみる

最初に、スルガ銀行の個人型iDeCoのラインナップを一覧にして、更には長期投資で極めて重要になるコストの部分(=年率の信託報酬)を掲載しておきましょうか。

参考インデックスファンドとアクティブファンド


その上で、インデックスファンドとアクティブファンドに分けて、このラインナップが良質なのかダメダメなのか、感想を書いておきます。

https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/service/401k/lineup/

(信託報酬は税込み、区分は、I=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬
日本株式 I トピックス・インデックス・オープン 0.57%
DC・ダイワ・ストックインデックス225 0.52%
A ラッセル・インベストメント日本株式ファンド(DC向け) 1.55%
DC・ダイワ・バリュー株・オープン 1.52%
DCニッセイ日本勝ち組ファンド 1.0%
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.53%
先進国株式 I インベスコ MSCIコクサイ・インデックス・ファンド 0.70%
A ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.35%
朝日Nvestグローバルバリュー株オープン 1.8%
新興国株式 I インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.55%
A JPM・BRICS5・ファンド 1.90%
ダイワ・チャイナ・ファンド 1.52%
JPMインド株アクティブ・オープン 1.80%
日本債券 I インデックスファンド日本債券(1年決算型) 0.45%
A シュローダー年金運用ファンド日本債券 0.59%
先進国債券 I ダイワ投信倶楽部外国債券インデックス 0.65%
A グローバル・ソブリン・オープン 1.25%
ニッセイ/パトナム・インカムオープン 1.5%
ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン 1.15%
新興国債券 I インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) 0.52%
国内REIT A 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 0.95%
海外REIT I DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド 0.53%
バランス型 I マイストーリー・株25(確定拠出年金向け)
マイストーリー・株50(確定拠出年金向け)
マイストーリー・株75(確定拠出年金向け)※税込み
1.1%
1.2%
1.3%
A 年金積立グローバル・ラップ・バランス(安定型)
年金積立グローバル・ラップ・バランス(安定成長型)
年金積立グローバル・ラップ・バランス(成長型)
年金積立グローバル・ラップ・バランス(積極成長型)
年金積立グローバル・ラップ・バランス(積極型)
1.02%
1.2%
1.3%
1.45%
1.55%
預金 スルガ確定拠出年金スーパー定期(1年)
スルガ確定拠出年金スーパー定期(3年)
スルガ確定拠出年金スーパー定期(5年)
金利
0.01%



肝心のインデックスファンドは、高コスト過ぎて残念な状態

真っ先に指摘しておきたいのは、スルガ銀行でラインアップされているインデックスファンドが高コストのものばかりで、確定拠出年金口座を使う意味が無いという事。

スルガ銀行の確定拠出年金


iDeCo口座は沢山の節税措置が取られているなど、お金の面でお得になるように設計されています。せっかくそのような仕組みなのにもかかわらず、肝心のインデックスファンドが「今どきそんなものを使うかね?」と突っ込みたくなるような高コストのものばかりでです。

インデックスファンドが「過去の産物」と表現しても良いような、「2世代3世代前」的な、信託報酬が高すぎるものばかりで、使うに値しないと言って良いでしょう。

今どき、インデックスファンドのコストは、日本や先進国に投資するものとしては、0.3%を切るものが「常識」です。当サイトでお勧めできると認定しているインデックスファンドと比べてみてると、スルガ銀行のセレクトした投資信託のコストが高すぎるのが分かります。

確定拠出年金では、徹底的に低コストにこだわるのが正解です。信託報酬の高い金融機関が有ったら、それだけで瞬時に検討対象から外すべきでしょう。


 


ラインナップされているアクティブファンドについての見解

次に、比較的多数ラインナップされているアクティブファンドについて、言及します。基本的に、アクティブファンドは長期的にインデックスファンドに勝てません。

しかも、勝てるファンドがどれなのかを事前に見分ける方法は皆無ですし、一時的に勝っていても将来にわたって勝てるかどうかは全く別問題になるので、投資する合理的な理由はありません。

その上で、投資期間が20年30年の超長期になるのですから、確定拠出年金においては、とりわけアクティファンドの利用を回避するのが賢明です。アクティファンドの利用など、まずもって避けるべきなのではないかと思っています。

しかし、人間は非合理的な生き物であり、それが分かっていながらアクティファンドを選ぶ事はよくあります。いったいスルガ銀行にラインナップされているアクティブファンドの「今」の段階の成績はどうなのか、いちおう見ていくことにします。


日本株アクティブファンドの状況

スルガ銀行の日本株の商品を見ると、アクティブファンドが長期的にインデックスファンドに勝てない典型事例を見ることができます。

スルガ銀行の日本株アクティブファンドは、全てTOPIX(配当込みや配当抜きの違いはある)をベンチマークや参考指数にしているものばかりなので、一挙に比較できます。

比較結果を見ると、10年の長期スパンで見た場合、インデックスファンドであるトピックス・インデックス・オープンに対し、アクティブファンドで明確に勝っているのはフィデリティ・日本成長株・ファンドだけだと言って良いでしょう。

日本株アクティブファンドの比較(スルガ銀行のイデコ)


フィデリティ・日本成長株・ファンドは、リンク先ページでも評価している通り、存在価値のあるアクティブファンドと言えます。しかしそれでも10年リターンを見ると、インデックスファンドとの差異は「その程度」であり、だったら山勘を働かせるようなことはせず、最初からTOPIX連動のインデックスファンドを選んでおけば良いでしょう。

ただし、前の項でも記した通り、スルガ銀行の日本株インデックスファンドは十分な低コストとは言えず、あまり利用したくない気持ちになります。


先進国株アクティブファンドの状況

ラインナップに2本存在するうち、朝日Nvestグローバルバリュー株オープンについては存在価値のあるアクティブファンドと言えます(リンク先の評価記事参照)。

MSCIコクサイインデックスをベンチマークとするラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)については、インベスコ MSCIコクサイ・インデックス・ファンドと比較できますね。早速見てみましょう。

結果は、こちらについても良好な運用成績を示しているといえそうです。ただ、やはり10年で見ると所詮はこの程度のリターン差なので、「インデックスファンドで十分でしょう」というのが当サイト管理人の見解です。

外国株アクティブファンドの比較(スルガ銀行のイデコ)



日本債券アクティブファンドの状況

日本債券に関しても、アクティファンドであるシュローダー年金運用ファンド日本債券は健闘しているといえますね。しかし、日本国債の金利がプラマイゼロ近辺に張り付く中、信託報酬を0.59%も取っておいて、よくインデックスファンドに勝利できるなと思いました。

日本債券アクティブファンドの比較(スルガ銀行のイデコ)


しかし中身を見ると、どうやら社債にもかなりの割合で投資していることが分かります。

シュローダー年金運用ファンド日本債券の取り扱い上位10銘柄


日本国債への投資は安全資産への投資ですが、社債に投資したとたんに明らかに(個別銘柄の)リスクを取ることになりますので、そういう意味においては、日本国債のベンチマークに勝利するのは当然といえば当然ですね。

しかし、それにしてもそれに対抗しなくてはならないインデックスファンドが、コスト0.45%のインデックスファンド日本債券(1年決算型)とは話になりません。例えば今ならコストがたったの0.145%である、<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンドのようなものが存在する時代です。

そういったものであれば、以下、1年程度のリターン比較になりますが、リターンを上げるためにリスクを取って社債に投資するアクティファンドと同程度のリターンを出す事ができます。

シュローダー年金運用ファンド日本債券と、より低コストのインデックスファンドを比べる


コストの高い日本国債のインデックスファンドしかラインナップが無いというのは、分散投資をするにおいてはハンディキャップでしかありません。


先進国債券アクティブファンドの状況

ダイワ投信倶楽部外国債券インデックスと同じ指数をベンチマークとする、グローバル・ソブリン・オープンについては、リンク先をご覧ください。無意味なアクティファンドです。

ニッセイ/パトナム・インカムオープンは、参考指数に対して上回る成績を上げているようです。ただし米国に投資する債券ファンドにつき、分散投資の観点からはこれだけに投資をするというのも考えものです。

ニッセイ/パトナム・インカムオープンと、参考指数との対比


ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープンについても、同様の考え方になります。加えてこのファンドの場合はベンチマークに対してボロ負け状態ですから、何の意味もありません。

ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープンとベンチマークとの対比


日本RIETアクティブファンドの状況

国内のREIT(不動産)に投資できるインデックスファンドはラインナップになぜか無く、代わりに野村J-REITファンドが存在しています。これの運用成績は野村證券のiDeCoのページをご覧ください。結果から申し上げると、それなりの成果を出している投資信託です。


アクティブタイプのバランス型ファンドの状況

バランス型ファンドについては、2つのファンドが存在していて、そのうちの中間的な資産配分のものを取り上げて、運用成績のチェックをしましょうか。

まず、マイストーリー・株50から見てみます。一見するとベンチマークを上回る成績を収めているように見えますが、株式部分のベンチマークは配当抜き指数になっているのに、ファンドには配当が含まれています。よって、その部分をカウントすると、ベンチマークに勝っている訳ではないというのが想像できます。

マイストーリー・株50とベンチマークとの対比


年金積立グローバル・ラップ・バランス(成長型)については、最初から話になりません。というのも当ファンドにはベンチマークも参考指数も設定されおらず、運用が上手く行ったのかどうかを確認することができません。

30年のような長期の投資をするのに、成果を測定できないというのは言語道断な事であり、このようなファンドを選ぶ事は全くもって論外という事になります。


スルガ銀行のアクティブファンドのまとめ

以上見てきた通り、アクティファンドは玉石混交だったと思います。「玉」だけを選べればそれに越したことはありませんが、そんな事は通常の株式投資以上に困難極まる事であり、絶対に選べないと断言して良いでしょう。

素直にインデックスファンドに投資していれば良いだけの話なのですが、スルガ銀行には十分な低コストの投資信託が無く、ラインアップとしてはイマイチな評価になります。



スルガ銀行の個人型iDeCoの、口座手数料を確認

ラインアップについては上記のような評価である一方で、個人型iDeCo口座の利用手数料については、極めて低コストであり、高く評価できます。

この部分のコストについては、良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較のページをご覧いただくと、良い会社がどこなのかすぐに分かります。

こんなにも利用者目線のコスト体系になっているのですから、ラインアップを見直して頂くと、非常に素晴らしい金融機関であり、イデコ口座になるのですが・・・。今後の改善を強く期待したいと思います。

加入手数料(初回のみ) 管理手数料 受給時の手数料
加入者
(積み立て中の人)
運用指図者
(積み立て終わった人)
2777円 167円/月 64円/月※ 432円/回
※:資産残高50万円未満の場合は334円



スルガ銀行よりも有利な金融機関の検討しよう

以上、スルガ銀行の個人型iDeCoを具体的に評価してみました。商品ラインナップを考慮するとSBI証券楽天証券マネックス証券イオン銀行には全く及ばない状況です。それらのいずれかを利用するスタンスで宜しいでしょう。

企業型iDeCoについては、スルガ銀行が情報を開示していないので分かりません。スルガ銀行の企業型iDeCoを利用している人は、どうか管理人まで情報をお寄せください。


参考:良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較
スルガ銀行の企業型iDeCoのラインナップを当サイト管理人に報告


 


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