たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)の違いと評価

超低コストのインデックスファンドシリーズであるたわらノーロードシリーズには、合計4本のバランス型ファンドがあります。よく話題に上るのがたわらたわらノーロード バランス(8資産均等型)で、比較的純資産残高も多く、一定の人気が伺えます。

それ以外に、あまり投資家の話題に上らないようなファンドもあり、それが本ページでご紹介する、リスク許容度別にラインナップされた以下の3本になります。

・たわらノーロード バランス(堅実型)
・たわらノーロード バランス(標準型)
・たわらノーロード バランス(積極型)


たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)


これら3本はつみたてNISA制度の開始を睨み、2017年11月2日に運用が開始されています。

しかしながら、商品設計が難解だからなのか資金の集まり具合は芳しくなく、コストが十分低いというだけの少々残念な存在になりつつあります。当サイト管理人は案外このファンドが好きなので、勿体ないなあと思いながら眺めています。


(2018年5月8日追加)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。



 


たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)の基本的情報

購入単位SBI証券楽天証券では最低100円より購入可能。
信託報酬年率0.22%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(10月12日)
償還日:無期限
運用会社:アセットマネジメントOne株式会社
為替ヘッジ:一部の資産クラスにおいて為替ヘッジ
資産配分比率:次の項をご覧ください。



たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)、管理人の感想と評価は?

それぞれの資産配分割合を分かりやすくチェックします

まず基本として、日本、先進国、新興国の株式と債券、リートの合計8資産に分散投資をするファンドになります。このうち先進国株式と先進国債券については為替ヘッジを大幅に取り入れて、一定の為替リスクを軽減している事が特徴です。

そして、堅実型、標準型、積極型の3つのタイプごとに資産配分を大きく入れ変えて、投資家のリスク許容度に応じて、商品を選べるようになっています。(堅実型がリスク許容度が低い人向けで、積極型が高い人向けです)

以下、それぞれの資産配分比率を確認してください。このページの図では見にくいので、運用会社発行の目論見書の2ページ目も見て頂いて、細かい部分を確認して頂ければと思います。

参考たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)目論見書(2ページ目を確認)

たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)の資産配分割合


上記を眺めて見ると、投資が好きな人ならば多少は面白いとは思いますが、ご自身が初心者になったつもりで見てみると、「ああ、なんだか面倒くさいな」という第一印象になるのではないでしょうか。

何度眺めても株式や債券の割合が一瞬では分からないので、当方で再度並べ替えてみますと、以下の通りとなります。これで、このファンドの実態が見えてくると思います。


●株式と債券・リートの割合
堅実型 標準型 積極型
債券 80% 50% 20%
株式 17% 35% 55%
リート 3% 15% 25%

●日本と先進国・新興国の割合
堅実型 標準型 積極型
日本 42% 34% 29%
先進国 49% 59% 66%
新興国 9% 7% 5%

●為替リスクの有り無しの割合
堅実型 標準型 積極型
為替リスクあり 13% 22% 34%
為替リスクなし 87% 78% 66%


なるほど、こう見ると、「噛めば噛むほど味わいが深いバランスファンドだな」という印象になりますね。投資が趣味的なほど好きな人であれば、案外たわらノーロードバランスも悪くないなという気持ちになってくるかもしれません。

為替リスクを軽減しているところなどは、ヘッジコストがかかる分、期待リターンが下がる事になりますから、自分ではこれを購入せずに、「どのファンドが良いですかね?」と質問してくるような初心者に、これらを勧めてみるかもしれません・笑。


 


これは「初心者に難解なバランスファンド」という印象

ただし、やはりこのファンド群は初心者向けにラインナップされたものでしょうから、それを思うと、彼らにとってはあまりにも難解でめんどくさすぎるという事になりますね。

素朴な疑問として、まず、1%や2%程度の非常に細かい資産配分割合をわざわざ設定してきた意味などは全く分かりません。恐らく、8資産へ投資するバランスファンドであるという事実を優先しているのだと思いますが。

また、例えば積極型の先進国債券はヘッジありが13%で、ヘッジなしが1%に割り振ってあるのを見ると、やはりこの「1%」に何の意味があるのか、全く分かりません。

標準型と積極型のリートの配分比率なども明らかに高すぎるような気がしますし、新興国向けの投資割合が積極型よりも堅実型の方が高いというのも不思議な話です。

こういうところを見て行くと、「正直なところ、なんだかよく分からない投資信託だな」という感想しか湧いてこないのが非常に残念なところです。初心者相手の商品だと思うので、もっとシンプルに出来なかったのでしょうか。

このファンドは主要ネット証券でも購入できますが、メインの販売先はみずほ銀行のつみたてNISA口座だと思いますから、このような商品が銀行の店頭で歓迎されるような気もしないのですが、どうなのでしょうか・・・。


合計3本のたわらノーロードバランスファンドの値動き

本ファンド3本の値動きもチェックしてみました。すると、どうも竹を割ったように「リスク許容度に応じた商品」とは言い切れないような値動きをしているのを見て、少々困惑しました。この手の商品は、ふつうはもっと綺麗に値動きの違いが分かるのです。

たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)


例えば、同じように複数の資産クラスの資産配分割合を変えて、リスク許容度別に商品選びをしやすくしたバランスファンド、マイバランス(確定拠出年金向け)30・50・70のチャートがこちらです。見て、分かりやすいですよね。




同じくDCマイセレクション25・50・75。これも分かりやすい。自分のリスク許容度に合った商品がどれかが、一目瞭然で分かります。




たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)の値動きが逆に分かりにくいのは、恐らく為替ヘッジを大幅に取り入れているからだと推測します。「余計な事」をすると、それが値動きになって表れてしまうのですね。

初心者の事も考えてあれこれと色々な事をやってしまい、結果として初心者には難解すぎて全く分からなくなったファンド、それがたわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)のそれぞれである、と言う事ができるのかなと思います。


為替ヘッジが効いているとも思える部分

ただ、たわらノーロードバランスのそれぞれのタイプを、上記でもご紹介した別のファンドのリスク許容度別の商品と重ね合わせると、為替ヘッジが一定程度効いているのではないかとも思える値動きをしています。

まずは、たわらノーロード バランス(堅実型)と、マイバランス(確定拠出年金向け)30、DCマイセレクション25の3つです。・・・ここではまだ分かりにくいかな。




次、たわらノーロード バランス(標準型)と、マイバランス(確定拠出年金向け)50、DCマイセレクション50の3つです。それぞれ中間のタイプですね。

相場の上昇局面では同程度に基準価格が上がるのに対して、下落局面ではたわらノーロードバランスだけが、基準価額の下落が抑えられているのが分かると思います。




リスクの一番高いタイプでも同様です。下げ相場で、基準価額の下げが抑えられているように見えます。

これは、下げ相場になると、外国株の価格が落ちるのと同時に為替も急に円高になって一層下落に拍車がかかるのが、為替ヘッジによって一定程度抑えられているからだと思います。




こういう見方をしてみると、確かに為替ヘッジを多用して、価格変動に不慣れな初心者に対して「優しい商品」となっているようにも思えます。この辺りをみずほ銀行の店頭で説明できれば良いのですが、・・・銀行員もこういう風には細かく見ないでしょうから、結局のところは難解なバランスファンドというだけで終わってしまいそうです。


たわらノーロード バランス(8資産均等型)とも比べてみる

たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)に、たわらノーロード バランス(8資産均等型)のチャートも重ねて表示してみます。

こう見ると、下落局面で一定の歯止めの効果がある、たわらノーロードバランス(積極型)のほうがメリットがあるような気がしてきますね。

8資産均等型は最近妙に人気があり、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)などはとにかくコストが安いという事で話題になります。

しかし、もしかしたらたわらノーロードバランス(積極型)のほうが、リスクを抑えつつもリターンはしっかりと取れる可能性もあるかもしれません。




たわらノーロードバランス(積極型)とたわらノーロード バランス(8資産均等型)の「中身」を比べてみると、以下のようになります。個人的には特に、日本と先進国と新興国の投資比率などは魅力的な塩梅だと思いますね。

私は日本の資産への投資を必要としていないので、残念ながらたわらノーロードバランス(積極型)を買う事はありませんが、そうでなければ超低コストのバランスファンドの中では、もしかしたら最も魅力的かもしれないなと感じた次第です

項目 8資産均等型 積極型
資産クラス 債券 37.5% 20%
株式 37.5% 55%
リート 25% 25%
投資対象  日本 37.5% 29%
 先進国 37.5% 66%
 新興国 25% 5%
為替ヘッジ あり 0% 34%
なし 100% 66%


たわらノーロードバランス(積極型)を含めて、堅実型でも標準型でもどれでも良いですが、それらがご自分のアセットアロケーションに相当程度相応しいと考えるならば、本ファンドはそのコアとして利用できるバランスファンドの1つですね。

これをコアとしつつ、おすすめのインデックスファンドのページより個別のファンドをいくつか付け足して、より理想の資産配分比率にして資産運用を行うのも良いでしょう。



たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)の購入先

たわらノーロード バランス(堅実型)(標準型)(積極型)をノーロードで購入できるのは、下記の証券会社や銀行です。

楽天証券マネックス証券SBI証券松井証券、みずほ銀行(つみたてNISA専用)

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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