次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の評価やいかに?

当サイトは主としてインデックスファンドの良さを皆さんにお伝えしている訳ですが、今回ご紹介するようなアクティブファンドは、わずか2年も経たないうちに、純資産総額が3500億円に迫るほどお金が集まります。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)


ファンド名称は、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)です。典型的な「特定のテーマ」に沿った投資信託であり、数か月~数年程度は市場の平均値を大きく上回る可能性もあるものの、旬の時期が終わったら目も当てられない「惨事」になりかねません。

長期的に見ると、「地道にインデックスファンドでも買っておけば良いのにな」と思う訳でありますが、果たして本ファンドはどんな感じなのでしょうか。現時点での評価解説を、本ページに掲載いたします。


(2019年8月6日追加)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の基本的な情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券など主要ネット証券では100円より購入可能。(ノーロードではありません。購入手数料は3.0%です。)
信託報酬 年率1.74%(税抜)
信託財産留保額 なし
運用期間 2017年12月15日(設定日)から2028年1月7日
ファンド運用方式 ファンドオブファンズ形式
決算 1月7日
運用会社 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし(投資対象に為替リスクはありません)


このファンドのポートフォリオ

2019年6月末時点での、組み入れ上位5業種や産業分野別組み入れ状況は以下の通りとなっています。投資対象国や通貨については、事項をご覧下さい。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の組み入れ上位5業種


組み入れ上位10銘柄は以下の通りです。投資銘柄は全体でも47銘柄と、分散投資とは対照的に、かなりの集中投資をしています。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のの組み入れ上位10銘柄



次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)、管理人の感想と評価

次世代通信関連のテーマ型の投資信託

世界的なインターネットの普及、そしてインターネットとモノをつなぐIoT技術、膨大なデータと人口知能・AIを使った新サービスによって、2020年代の情報社会の通信量は、2010年と比較して1000倍以上に増えると言われています。

この気が遠くなるようなな通信問題を解決するために、世界中で次世代の通信システムの開発競争が起きています。日本でもドコモなどが、第5世代移動通信システム「5G」の研究開発に取り組んでいます。

こういった、次世代通信関連の新技術の開発に関わる世界中の企業に投資すべく設定されたのが、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)です。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のの銘柄選定プロセス


投資対象の銘柄選定は、次世代通信の関連企業の中からファンダメンタルズ分析、つまり企業の成長性や株価の割安度(お買い得な価格なのか)を分析して選定されます。このような、世界的に注目を浴びる業界や技術に注目して設定される投資信託を、テーマ型と呼びます。

テーマ型投資信託は、ニュースなどで頻繁に聞くような、その時々の「旬」となるジャンルが選ばれることが多いので、何となく成長を期待できて儲かりそうな印象を受けることになります。現場の営業マンなどは、とても売りやすい商品なのではないでしょうか。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)も現実的に売れ筋になっており、約1年半強で、なんと3500億円に迫るほどの大量の資金が集まっています。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のの純資産総額の伸び


ただ、テーマ型の投資信託は一般募集されるタイミングでは既に相場の天井付近になっていることが多く、高値掴みして損して終わる事も多いと思いますので、素人投資家が群がるようなものではないと思います。

本来は、このような旬の時期を掴みに行くような投資は手練れの投資家がやる事です。仮にどうしてもこの投資信託を買いたいと思っても、長期で保有する事を前提とするのではなく、少額を比較的短期で投資をして、場合によっては潔く損切りをする事も必要だと考えます。

あるいは、上記のチャートを見ていると、2018年末の株価の急落局面のような、そういったところで躊躇なく買い付けを出来るようなタイプの人が、こういったテーマ型ファンドの取り扱いに向いているのではないかと思います。



一体何をもって「好成績」と判断するのか全く分からない投資信託

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)には、ベンチマークや参考指数が存在しません。運用上の目標とする指標が存在せず、投資判断を下す材料がない状況には、とても困ってしまいます。欠陥ファンドと称しても良いくらいだと思います。

保有するだけで毎年2%近くの信託報酬を支払いますので、運用の優劣を判断できない状況は致命的なのではと感じています。

でも、敢えて特定のテーマに集中投資する訳ですから、投資家として何らかの比較対象を持たない事には、単なる感覚任せの適当な投資になり下がってしまいます。

そこで、どんな指標と比較するのが妥当なのか判断するために、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のポートフォリオを確認してみます。投資先の規模別組入状況を見てみると、大型株から中小型株まで投資している事が分かります。




投資地域を見ると、米国を中心として、日本を含む全世界の先進国や新興国の株式に分散投資している事が分かります。

という事は、これらの全世界の株式の平均的な数値に比べて、次世代通信関連のテーマに絞り込んで投資をする事で高いリターンを得られるのかをチェックする事が、理に適っているかと思います。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のの組み入れ上位10か国と通貨配分


日本を含む世界の先進国や新興国に投資可能なインデックスファンドとしては、ちょうど楽天・全世界株式インデックス・ファンドの運用が始まったばかりであり、これと比較することが可能です。

1年半の値動きを見ると、2018年の暮れから2019年の初めまでの間の急落局面まではインデックスファンド並みのリターンだったのに対し、そこからの相場の回復局面で大きく伸長しています。現在のところは、本ファンドへの投資が報われた形になっています。

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)のと全世界株式とのリターン比較


なお、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)を購入する時には3%の購入手数料を支払っていますから、現実のパフォーマンスは上記よりもその分、劣る事になります。

更には両者の信託報酬の差が1.5%ありますから、次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)は毎年、それ以上の成績を出さないとインデックスファンドに勝てません。

このように、アクティブファンドは将来の運用成績が不透明で、割高なコストが成績にマイナスの影響を与えます。今後も継続してインデックスファンド以上のリターンを稼ぐことができるのかどうかは、ファンドマネージャーの腕次第でもありますし、5G関連のテーマがいつまで投資家の人気を集めるかにかかっています。

そのいずれに関しても個人投資家が上手に見極める事はほとんど無理に近い事ですから、故に、テーマ型の投資信託は避けたほうが良いという訳です。

テーマの時期が去ると、平均的な株価指数よりもはるかに大きく下落しますので、よほど本ファンドへの興味関心が強いとしても、あなたが持っている財産のごく一部を振り向ける程度で良いと考えます。



次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)の購入先

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)はノーロードで購入できません。SBI証券楽天証券野村證券SMBC日興証券など、幅広い販売先で購入できますが、いずれも手数料が3.0%(税抜き)かかります。

なお、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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