投資信託の積立と一括購入はどちらが有利?

退職を契機に投資を始めた、投資初心者の方からのご質問です。退職を契機にという場合、退職金で投資信託を買って失敗しない方策もあわせて参考にしてみてくださいね。


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積立と一括購入、有利不利についてのご質問

2014年9月:橋口様(男性・年代不明)よりのご質問

お世話になります。 昨年定年退職し、最近投資を始めました。当サイトを参考に勉強していますが、初心者の私にとってとても役に立っており感謝しています。 さて、質問が2点あります。

①毎月1万円を1ファンドに定期積立を10年間します(投資金額120万円)。一方、当サイト推奨ファンド20銘柄すべてに各6万円で一括購入して10年間保有します(投資金額120万円)。両者とも資金は120万円ですが、どちらの投資方法が有利と考えられますか。

  


SBI証券ニッセイ日経225インデックスファンドの定期購入を始めました(10000円/月、数量6076)。現在の評価額は10、392.39ですが、試しに解約を選択しますと注文可能額は9、873 円となります。評価額との差額はどういうことなのでしょうか。


 


ご回答:積立と一括購入を上手に併用するのがベター

橋口さま、ご質問ありがとうございました。なるほどそれは、ふと疑問に湧いてきますよね。ご回答を下記の通りさせていただきますので、どうぞご参考にして下さいませ。


複数のインデックスファンドを買っても意味は無い

最初に1つ目のご質問についてです。まず、当サイトおすすめのインデックスファンドを全て均等に買ったらどうかというアイデアですが、例えば日本の株式に投資する投資信託を買うときに、下記の3本がありますよね?

 ・ニッセイ日経225インデックスファンド(信託報酬0.25%)
 ・SMT TOPIXインデックス・オープン(信託報酬0.37%)
 ・日本株式インデックスe(信託報酬0.37%)


ベンチマークが日経平均かトピックスかという違いが無いと(無理矢理)仮定したとなると、全てインデックスファンドですから、運用成績に特に違いは有りません。

(本当はトラッキングエラーの問題などがあって、ごくごくわずかに違いがあるのですが、それを気にしていたら投資など出来なくなるので、ここでは無視します)

運用成績に違いが無いとしたら、コストの分だけ橋口さんのリターンが変わる事になります。という事は、信託報酬を含めた実質報酬が最も安いインデックスファンドを1本買えばよい事になります

わざわざ、同じ資産カテゴリーで、おすすめだからと言ってすべて買う必要は全くありません。したがって、20本すべてを均等に買うというのは、ちょっとナンセンスな話になります。

バランス型投資信託については、資産配分によって違いは出てきます。しかし、例えば世界経済インデックスファンドにするのか、よりリスクを取った世界経済インデックスファンド(株式シフト型)が有利なのかというのはやはりおかしな話です。

どちらにするかは、ご自身のリスク許容度によって決められるべき内容です投資信託のポートフォリオにおすすめは有るのか?のご質問を参考にしていただいて、再検討されることをおススメいたします。


積立と一括購入の有利不利は、タイミングによって変わる

さて、肝心のお話です。積立と一括購入はどちらが有利なのか? これは、それぞれの購入するタイミングによって、有利不利は非常に大きく変わります。

  


例えば今、世界中で株式市場が極めて活況を呈していて、ぐんぐんと株価が上昇していますよね? この時期に一括で買ったとして、10年後にさらに上昇していると思えば迷わず一括で購入してください。

それとは逆に、そろそろ暴落があるかも知れない、あるいはしばらくは株価の調整が有って、上がったり下がったりを繰り返すかもしれないと見通すならば、積み立て投資のほうが有利。

でも、その見通しって、誰がどう決めるのですか? これは正直、神様以外、人間には予測は一切不可能だと思います。

もしもその予測ができるのであれば、いまどき日本中に株の大金持ちが続出している事でしょうが、そんな事は全くなく、つまり将来の予測などはハッキリ言って出来ないという事です

だからこそ、多くの人は積み立て投資をしながらも、相場の急落局面ではスポット購入を併用して、少しでも有利なのではないかと感じられる投資をしています。

⇒参考質問:投資信託のスポット購入の注意点


SBI証券での投信解約時の差額について

評価額10392円を、試しに解約しようとすると、9873円で評価額が出てくるという点ですね。ちょうど5%少なく、表示されます。

これはSBI証券で投資信託の解約をする時に、どなたも必ず同じ評価額、つまり5%減額された金額が表示されます。ただし、実際に解約になるときは、解約時の時価となりますので、心配は無用です。

解約申し込みボタンを押した瞬間から、実際に解約の約定がなされるまで、投資信託では現物株と違ってタイムラグがあります。

この間に基準価額が大きく変動する可能性も無くはないので、一律5%減の価格で表示しているだけです。実際は約定した時の金額で、証券口座に払い戻されます。


 


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