つみたてシリーズ・・・三菱UFJ国際投信がまたぞろ投入した新シリーズ

三菱UFJ国際投信が、2018年から開始されたつみたてNISAの制度をにらんで、主として全国の地方銀行や証券会社などでの販売を前提とした、超低コストのつみたてNISA用のファンドラインナップです。2017年8月から、運用が開始されています。

三菱UFJ国際投信のつみたてシリーズ


ただし、つみたてNISA口座専用ではなくて一般の証券口座でも利用できますし、その場合には積み立て投資だけでなくてお好きなタイミングで購入する事が可能です。ネーミング的に、紛らわしいです。

本ページでは、そんなつみたてシリーズについて、全ラインナップと各ファンドのコスト、ベンチマーク、更には当サイト管理人から見た評価について記述します。

(2018年1月23日追加)


 


つみたてシリーズ 全7ファンドのラインナップ

下記が、つみたてシリーズのラインナップのまとめです。つみたてNISAは株式ファンド及びバランスファンド以外は認められていませんので、それに合致する日本株、先進国株、新興国株の5つのファンドと、バランスファンド2種類の、計7つのファンドラインナップです。

ファンド名称 信託報酬(税抜) ベンチマーク 
つみたて日本株式(日経平均) 0.18% 日経平均株価
つみたて日本株式(TOPIX) 0.18% TOPIX(東証株価指数)
つみたて先進国株式 0.20% MSCIコクサイ インデックス
つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) 0.20% MSCI コクサイ・インデックス(為替ヘッジあり)
つみたて新興国株式 0.34% MSCIエマージング・マーケット・インデックス
つみたて8資産均等バランス  0.22% 組入8資産の均等加重平均ベンチマーク
つみたて4資産均等バランス  0.22% 組入4資産の均等加重平均ベンチマーク



本シリーズは、三菱UFJ国際投信の他の2つのシリーズの中間的な位置づけ

つみたてシリーズを運用する三菱UFJ国際投信には、すでに2つの低コストインデックスファンドシリーズが存在します。eMAXISインデックスシリーズと、eMAXIS Slimインデックスシリーズです。つみたてシリーズは、その中間付近に存在すると言って良いです。

シリーズ名称 コスト 販売先
eMAXISインデックスシリーズ 中程度 主として銀行や地方の金融機関、あるいはネット証券
つみたてシリーズ 超低コスト 主として銀行や地方の金融機関
eMAXIS Slimインデックスシリーズ 日本一の低コスト ネット証券のみ


上記の通り、つみたてシリーズは三菱UFJ国際投信にとって、メインの販売先は銀行や地方の金融機関になります。

本来はeMAXISインデックスシリーズの信託報酬を値下げして対応するだけで良いと思うのですが、既に同シリーズの純資産残高は低コストのインデックスファンドの中では最大勢力となっており、値下げでは利益の逸失になってしまい、対応は難しかったようです。

また、既存のシリーズを単純に値下げするのは多数の販売先との面倒な調整作業が必要ですから、「それだったら別のシリーズを作ってしまえ」と登場したのが、eMAXIS Slimインデックスシリーズです。コストにうるさい投資家向けに、ネット証券で販売されています。

そして、つみたてNISA向けとしてコストと品ぞろえのバランスをとって、つみたてシリーズも登場しました。

つみたてシリーズは店頭で購入する商品


ネット証券ではすでにeMAXIS Slimインデックスシリーズというコスト最安のシリーズがありますので、つみたてシリーズを利用してメリットが出るのは、銀行などを利用している層の人々になりますね

ネット証券利用者はつみたてシリーズを買う理由は皆無に等しいですが、銀行や証券会社の店頭でつみたてNISAを利用する人は、本シリーズが最善の選択肢となるでしょう。

ただし、銀行などはつみたてNISA商品を売ってもほとんど儲からないため、つみたてNISAを餌に、ボッタクリ高コスト投資信託や外貨建て個人年金保険のような商品に消費者を強引に誘導する可能性があり、それだけは十二分に注意してください。



投資のマニア的には、やや気になる点もある

以上の通り、銀行でつみたてNISA向けの投資信託を買う場合は、本つみたてシリーズにしてOKです。というか、ほとんど投資信託としては最低コスト帯なので、色々と比較しようと余計な事をして銀行員の毒牙にかからないようにした方が良いですね。

ただし、投資のマニアから見ると、以下、やや気に入らない点もあります。これについては普通の人は気にするようなものではないので、あくまでも、暇を持て余している投資マニアの独り言だと思って、読み飛ばしていただいてもかまいません。


ベンチマークが配当込み指数ではない点が、分かりにくい

まず、上述のeMAXIS Slimインデックスシリーズ、eMAXISインデックスシリーズ、そして今回のつみたての3つのシリーズ全てで、ベンチマークが配当込みになっていない点が、気に入りません。

例えば下記は、つみたて先進国株式のベンチマークと基準価額の推移です(月報より)。

基準価額には投資先企業からの配当が入って来るのに対して、ベンチマークが配当抜きであったら、下記のように「ベンチマークを上回る成績のファンドだ」と勘違いしていしまいます。

本来インデックスファンドは、コストの分だけベンチマークを下回る成績となるのが普通なのですから、アンフェアな比較はやめてほしいなと思います。

つみたて先進国株式の基準価額とベンチマークとの対比


ま、コストが安ければ結局は買い付けてしまうので、本当に投資マニアのツマラナイ愚痴のような話しになりますね・苦笑。

その点、コスト的につみたてシリーズ並みかそれよりも更に低コストを実現しているニッセイインデックスシリーズのほうが、配当込みのベンチマークを採用しており、誠実そうに見えてしまいます。


純資産残高が少なすぎるので、当面は様子見

さて、せっかく運用を開始してから約半年近く経過したつみたてシリーズでありますが、地方の金融機関の「やる気のなさ」を如実に表しているようで、ちっとも純資産残高が積みあがりません。「何がつみたてNISAだよ!」と皮肉の一つでも言いたくなります。

2018年1月19日時点で、7ファンドの純資産の合計は9億49百万円で、うちつみたて日本株式(TOPIX)が1ファンドだけで5億52百万円を集めています。大口の注文が入っているのでしょうか。

それ以外のファンドはまだまだ資金の集まり具合がイマイチであり、あまりにも純資産が少なすぎて、果たして(投資マニア的に納得できる))安定的な運用ができるのかどうか、不安になってきます。

もっとも、マザーファンドはつみたてシリーズもeMAXIS Slimインデックスシリーズ、eMAXISインデックスシリーズも全て共通のマザーファンドを通じて投資をしており、マザーファンドの規模は十分な大きさです

繰り返しますが、マニアでも何でもない一般の人から見たら取るに足らない事であり、純資産残高は今の時点では少ないですが、緩やかに増えつつはありますので、つみたてシリーズを購入するというスタンスで良いでしょう。



つみたてシリーズの購入先

つみたてシリーズは下記の証券会社の他、多数の金融機関で購入できます。

SBI証券楽天証券マネックス証券、他・地方銀行や証券会社など

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
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