SBIインデックスファンド・雪だるまシリーズの評価とまとめ

SBI証券の関連会社であるSBIアセットマネジメントが運用する、非常に低コストのパッシブファンド群が、SBIインデックスファンド・雪だるまシリーズです。つみたてNISA制度の開始に合わせて、2018年1月12日から運用が始まっています。

雪だるまシリーズの投資信託


元々はEXE-i シリーズの1つとしてラインナップされましたが、名称が分かりにくいという事から、2018年9月5日をもってEXE-i シリーズから分離して、新規に雪だるまシリーズの投資信託として再スタートを切っています。ただし、中身は全く以前と変わらず、同一です。

いずれも超低コストの海外ETFにファンドオブファンズ方式(あるいはそれに近い形式)で投資する事で、ファンドのコスト低減を果たしています。

本ページでは、その雪だるま投資信託シリーズのラインナップを、ベンチマーク信託報酬と共に一覧にして分かりやすくご紹介します。メリットだけではなく、問題点なども指摘します。インデックス投資を志向する投資家にとって、ファンド選びの参考になれば幸いです。


(2019年9月26日更新)・・・以降、気が付いたら本ページを更新しますが、最新情報を確認したいという人がおられたら、管理人までお知らせください。更新作業を致します。



 


雪だるま投資信託シリーズの、全3本のラインナップ

全3本のラインナップはこれ

下記、 雪だるま投資信託のラインナップと各ファンドの信託報酬やベンチマークの一覧です。株式ファンドのみで、シリーズ化されています。

投資先 ファンド 信託報酬
(税抜)
連動をめざすベンチマーク
先進国株 SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式)) 0.1095% FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス
全世界株 SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) 0.104% FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
新興国株 SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) 0.19% FTSE・エマージング・インデックス
(いずれのファンドも信託財産留保額はありません)


上記の中で特徴的なのは、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))の存在です。これ1本で、日本を含む先進国と新興国の大型株から中小型株まで、極めて幅広く分散投資が可能です。

2019年9月26日より信託報酬が0.142%から0.104%に引下げられました。これだけのコストでまさしく全世界の株式に投資ができるのは、非常に投資家にとっては素晴らしい事と言えます。

なお、雪だるまなる名称ですが、初めて聞くと「たわらノーロードシリーズ」並みに頭の中が「???」となりますが、慣れてくると「たわら」よりは断然マシな気がします・笑。

雪だるま投資信託への名称変更


上記のように、以前の名称に比べるとシンプルで分かりやすく、「雪だるま」という名前は聞いたら忘れにくいですね。(「たわら」などは忘れてしまいます。)

日経新聞掲載の略称なども、以前は「エグつグロー」というような気持ち悪い状態だったのが「雪だるま世界」に変更になり、実にメルヘンチックな名称に変わったと思います・笑。



雪だるま投資信託に対抗できるファンドは数少ない

雪だるま投資信託シリーズはどれも圧倒的な低コストであり、今のところ、これと同等の信託報酬の投資信託が、下記のように存在するのみです

ベンチマークが若干異なるため、正確にはドンピシャで比較できるものではありませんが、以下のようなコストの比較でも、ほぼ問題ないかと思います。

雪だるま投資信託シリーズの各ファンド これと同等以下のライバルファンドと信託報酬(税抜)
名称 信託報酬
(税抜)
SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式)) 0.1095% eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
(0.0999%以内)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) 0.104% eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
(0.12%)
SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) 0.19% eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
(0.189%)


いずれも「業界最低水準を目指す」と宣言しているeMAXIS Slimインデックスシリーズが信託報酬の値下げによって資産ごとのファンドの信託報酬最安にコストを合わせてきており、激しいコスト競争を繰り広げている形です。



雪だるま投資信託シリーズの問題点について

本項では、少々マニアックな指摘をしたいと思います。ごく普通の、マニアではない人たちは、特に気にする必要が無い点ですので、さっと目を通して頂いて「こんな事はいい」と思った場合はスルーして頂いて構いません。

雪だるま投資信託は、ベンチマークとの乖離の問題が大きい

冒頭で記した通り、雪だるま投資信託は元々はEXE-i シリーズの一員でした。そして両者ともに、複数のETFにファンドオブファンズ方式で運用されています。

そして、この方式で運用をすると、ベンチマークよりもファンドのリターンが大きく下方乖離するようです。

例として、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))での具体例を挙げます。

以下の図を見て頂くと分かる通り、ベンチマークに対して設定来(2017年12月6日から約1年8ヵ月)で、ベンチマークから1.68%の乖離があります。通常、インデックスファンドはコストの分だけ指数から下に乖離を起こすのが当たり前の事です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) 期間別のファンドのリターンとベンチマークの騰落率比較


しかもベンチマークは配当分を含めていない配当抜き指数なのに対し、ファンドの運用成績には配当分を含めています。

従って、ファンドが、配当分を全て失った上で、さらに配当抜きのベンチマークよりリターンが劣っているのが大問題です。この問題が、雪だるま投資信託シリーズの他の2ファンドについても同様の状況となっています。

複数の海外ETFに投資する形のファンドについては、楽天バンガードファンドシリーズも同様の問題を抱えており、困った問題と言えます。

「コストが超絶に安いから」とか「人気があるから」などの理由だけでファンドに飛びつかず、冷静に見極めてから、納得して買い付けるスタンスが望ましいでしょう。



運用目標がマイナーな指数である事もイマイチ

また、上記の2本ともに、ベンチマークがマイナーな指数である事も、問題とまでは言いませんが、ちょっと残念です。下記、雪だるまシリーズのベンチマークと、そのライバルであるeMAXIS Slimシリーズのベンチマークを記します。

投資先 ファンド ベンチマーク
先進国株 SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式)) FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス MSCI コクサイインデックス(配当込み)
全世界株 SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み)
新興国株 SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式)) FTSE・エマージング・インデックス
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)


普通の投資家にとって、例えば先進国株式指数でメジャーなものは、日本を除く先進各国をカバーするMSCI コクサイインデックスです。これをベンチマークに設定しているインデックスファンドが大半になります。

これに対して、FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックスなるベンチマークを運用目標にされると、正確な比較検討ができないという問題が生じます

先進国株式クラスでは、他の一般的なインデックスファンドでは日本が組み入れられていないのに対し、SBI・先進国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(先進国株式))には日本株を含んでいますから、他のファンドに乗り換えをしようとする際には、保有中の別のファンドまで一気に変更しなくてはならない状況にならないとも限りません。

更に、ファンド内での投資対象国の割合が分かりにくく、例えば日本への投資割合が一体どの程度になるのか、目論見書を読んでも基本配分比率が出ていないため、一瞬で分からないのも問題です。これではアセットアロケーションを考えて投資する際に、面倒な事になります。

ファンド選びの際には、とにかくシンプルなもので行くのがベストだと言えます。したがって、個人的には雪だるま投資信託シリーズよりも、eMAXIS Slimインデックスシリーズのほうが圧倒的にメリットが大きいと思います。



雪だるま投資信託シリーズの販売会社

雪だるま投資信託シリーズを取り扱っている証券会社は、以下の通りです。ノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券auカブコム証券岡三オンライン証券松井証券


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